研究課題/領域番号 |
13F03743
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
高木 優 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 招聘研究員
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研究分担者 |
MUHAMMAD Saqib 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 外国人特別研究員
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キーワード | 転写因子 / 植物ウイルス / バイオテクノロジー |
研究概要 |
研究課題名 : 植物ウィルス感染応答制御に関する転写因子の研究 本研究は、植物ウイルス感染に関わる分子機構を解明し、ウイルス抵抗性を持つ植物の作出を目的とする。これまで、ウイルスのコートタンパク質を発現させる方法など、種々のウイルス抵抗性を付与させる研究が進められているが、持続性に問題があり、コストがかかるなどの欠点が指摘されている。そこで本研究では、植物に持続的なウイルス抵抗性を付与させるため、植物転写因子を操作し抵抗性を高める為の開発研究を行う。また、ウイルス感染が植物の生育にどのように影響し生育阻害を誘導するのかについて分子機構の側面からも明らかにする。 平成25年度(平成25年10月から開始)は、ウイルス感染で発現が変化する転写因子を発現解析から明らかにするため、ホスト研究機関である産総研生物プロセス研究部門で開発された、キメラリプレッサー、それらの転写因子遺伝子に対するキメラリプレッサーを作成し、それらと同時に感染させることによって、感染応答が変化するものを探索することを計画した。まず、ウイルスに対して感受性(耐性および過敏性株)の単離を行い、次に得られたラインから発現する転写因子(キメラリプレッサー)の同定を行うことを計画し、着任後実験の準備を開始した。ホスト植物であるベンサミアナ種タバコの栽培を新たに始めるためには、まずはホストの研究室のシステムを熟知する必要があり、それに2ヶ月近く要した。さらに、感染実験を行う予定であったが、ウイルス感染実験の申請に3ヶ月が必要で有、感染実験を開始できたのが2月半ばであった。現在、随時感染実験を進めており、今年度内には、結果が得られる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
着任後ホストの研究室のシステムを熟知する必要があり、それに2ヶ月近く要した。さらに、感染実験を行う予定であったが、ウイルス感染実験の申請に3ヶ月を要したため、予定より若干遅れている。スターティング時には起こりうることで有、軌道に乗れば取り戻せる遅れである。
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今後の研究の推進方策 |
26年度は、感染実験を順次進め、応答する因子の単離を進める。実験計画は、よく練られており、簡素であるため、順調に進めば結果が良好な結果が期待できる。
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