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2015 年度 実績報告書

GPUスパコンにおける新しい界面捕獲を導入した大規模気液二相流シミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 13F03780
研究機関東京工業大学

研究代表者

青木 尊之  東京工業大学, 学術国際情報センター, 教授 (00184036)

研究分担者 HYSING JOHAN  東京工業大学, 学術国際情報センター, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード気液二相流 / 有限要素法 / CSGライブラリ / 幾何学的マルチグリッド法 / ポアソン方程式 / 気泡上昇 / 非圧縮性流体解析
研究実績の概要

複雑形状の物体に対してセルを適合させるためのコードを開発し、大幅に精度が向上することを示した。大部分の領域を高速なステンシル計算で行い、局所的に境界に適合するセルを配置することにより、ポアソン方程式の数値実験、円柱周りの流れのベンチマーク問題、上昇気泡問題で非常に良い結果を得た。
既存のh/r/p-adaptionの技術に対して相補的に使用することができる新しいアプローチを開発した。完全に均一なテンソル積対応の格子から出発し、セルの縁を幾何学的に境界と揃える。ステンシルに基づいた手法を念頭において設計された方法論で、今回の場合は、格子の大部分では非常に高速なステンシル計算を実行し、ごく局所的にコストの高いFEM生成と解法を実行する高性能なステンシルに基づいたFEMソルバーとなっている。新しい格子整列法は、自動的に非構造の四角形格子の生成、格子の移動、流体力学における衝撃波や構造力学における破砕などの不連続現象を含む計算などの幅広い用途へ応用できる可能性がある。また、複雑な形状を表現できるようにするために、新しい空間領域構成法(constructive solid geometry; CSG))のライブラリを開発した。
規則的な四角形格子を幾何学的な境界や浸漬界面へ揃える簡便な手法も開発した。この手法の応用は多く、提案したステンシルFEM法の精度向上に貢献したことに加え自動的な四角形格子の生成や不連続現象へ格子を揃えることが可能である。生成された整列格子は、ポアソン方程式のための標準的なテンソル積格子による計算や、円柱周りの定常状態や時間変動する非圧縮性流れや静的および上昇気泡を伴う混相流などの複雑シミュレーションと比較した。これらの比較によって、整列格子は、非整列格子を用いた計算と比較して精度が非常に向上することができた。本手法を一般的な気液二相流計算へ適用し、高精度な計算を行うことへの見通しが得られた。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 動的領域分割を用いた流体構造連成によるサスペンション・フローの大規模 GPU 計算2015

    • 著者名/発表者名
      都築怜理,青木尊之
    • 雑誌名

      2015年ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム

      巻: 2015 ページ: 111-119

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Performance modeling and analysis of heterogeneous lattice Boltzmann simulations on CPU-GPU clusters2015

    • 著者名/発表者名
      Christian Feichtinger, Johannes Habich, Harald Kostler, Ulrich Rude, Takayuki Aoki
    • 雑誌名

      Parallel Computing

      巻: Vol. 46 ページ: 1-13

    • DOI

      10.1016/j.parco.2014.12.003

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] 接触による粒子間相互作用のGPU計算での近傍探索手法2015

    • 著者名/発表者名
      渡辺勢也、青木尊之、都築怜理、下川辺隆史
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌コンピューティングシステム

      巻: Vol.8 No.4 ページ: 50-60

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] GPUによる非球形粒子を用いたDEMの大規模シミュレーション2015

    • 著者名/発表者名
      渡辺勢也、青木尊之、都築怜理
    • 雑誌名

      粉体工学会誌

      巻: Vol.52, No.12 ページ: 730-734

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] GPU スパコンによる粒子法・格子法の大規模シミュレーション2015

    • 著者名/発表者名
      青木尊之
    • 学会等名
      東北地区応用力学フォーラム -計算力学コロキウム-
    • 発表場所
      東北大学 青葉山キャンパス
    • 年月日
      2015-11-24 – 2015-11-24
    • 招待講演
  • [学会発表] Large-Scale Suspension Flow Simulations Using a Particle Method on a GPU Supercomputer2015

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Aoki, Satori Tsuzuki, Seiya Watanabe
    • 学会等名
      13th US National Congress on Computational Mechanics
    • 発表場所
      San Diego, USA
    • 年月日
      2015-07-28 – 2015-07-28
    • 国際学会
  • [学会発表] 動的負荷分散によるGPUスパコンを用いた粒子法の大規模シミュレーション手法の開発2015

    • 著者名/発表者名
      青木尊之
    • 学会等名
      学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点第7回 シンポジウム
    • 発表場所
      THE GRAND HALL(品川)
    • 年月日
      2015-07-10 – 2015-07-10
  • [学会発表] GPUスパコンによる大規模流体・粒子シミュレーション2015

    • 著者名/発表者名
      青木尊之
    • 学会等名
      2015年度 放電学会シンポジウム
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2015-06-05 – 2015-06-05
    • 招待講演

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公開日: 2016-12-27  

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