研究課題
体性幹細胞の種類とその細胞生物学性状、自己複製、増殖、分化、形質転換に関与する分子を明らかにすること、また、マウス、サルES細胞から体性幹細胞への分化誘導に特異的に作用する分子を明らかにし、その遺伝子をクローニングすることを目的として実験を行い以下の成果が得られた。(1)ヒト造血幹細胞や各種体性幹細胞をin vivoで測定可能なNOD/SCID/γ_c^<-/->(NOG)マウスを開発した。このマウスの中でヒト造血幹細胞は全ての成熟血球に分化できることが明らかとなった。(2)NOGマウスを用いてヒト造血幹細胞の可塑性を検討した。臍帯血CD34+細胞はマウス中で肝細胞に分化できることが示されたが、その多くは細胞融合によりもたらされることが示された。(3)神経幹細胞に特異的に発現し、分化とともに減弱していく新たな遺伝子を5個クローニングした。現在、その機能解析を進めている。2つの遺伝子は神経幹細胞の増殖に関与していることが明らかとなった。(4)この5つの遺伝子のノックアウトマウスを作成中であり、既に2系統のマウスが得られた。(5)マウスES細胞から神経幹細胞を特異的に誘導する系を確立した。この誘導には神経幹細胞自身が分泌する蛋白が関与していることが明らかとなった。(6)マウスES細胞から分化させた、FLK1+細胞は血液、血管内皮、心筋に分化できることから3者に共通の母細胞cardiohemanngioblastの存在が示唆された。(7)サルES細胞から胎児型の血液細胞と成体型の血液細胞の両者および血管内皮細胞を誘導することが可能となった。サルでもマウスと同様、血液と血管内皮の共通の母細胞であるhemangioblastの存在が明らかとなった。
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