• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

安心・安全社会構築のためのシステム人間科学の創成

研究課題

研究課題/領域番号 13GS0018
研究機関大阪大学

研究代表者

新井 健生  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (90301275)

研究分担者 西田 正吾  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (00273607)
藤井 隆雄  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (70029510)
田村 担之  関西大学, 工学部, 教授 (90029257)
井上 健司  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (40203228)
山本 茂  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (70220465)
キーワードシステム工学 / 人間科学 / 知能ロボティクス / スマートセンサ情報システム / 人間生活環境
研究概要

安心・安全を測るシステム人間科学の創成のテーマでは,人々が感じる安心感の度合いを,累積的プロスペクト理論に基づいた"価値関数"を用いて定量的に測定し,具体例として,けがに対する保険の安心感および介護ロボットに対する安心感を評価した.また,オペレータによる切り替え操作をモデル化する方法を導出するとともに,この操作により駆動される系全体をハイブリッドシステムとしてモデル化し,誤操作を検出する手法を提案した.さらに,プラント運転時におけるアクチュエータやセンサ故障に対する迅速なオンライン故障診断法を提案し,単一の故障状態に関する耐故障制御器の設計手順などを明らかにした.
安心・安全空間創出のためのモニタリング・サポートシステムの構築のテーマでは,方位画像を用いて人物の行動を確率分布で表し,これを効率的に計算する手法により高い行動認識率を得るとともに,既開発の顔認識エージェントと今年度導入した赤外線カメラを利用して,写真詐称に対応した不快感を与えない顔認識セキュリティドアシステムを開発した.また,侵入者のように事前知識のない対象の動きを追跡するために,対象全周の形状・色彩モデルを動的に計測する手法を開発した.さらに,ヒューマノイドを用いた車椅子ユーザ総合支援システムの概念設計,ヒューマノイドの動作制御法の開発と実験,ヒューマノイドによる物体受け渡し動作の安心感評価,移動監視カメラのための人物検出・追跡法の開発と実験を行った.
大規模災害時の危機管理と安心・安全の確保のテーマでは,木構造の動的な避難誘導システムにおいて,定数個の避難施設への避難誘導アルゴリズムと避難施設曲置問題に対する多項式時間アルゴリズム開発をおこなった.また,監視カメラ映像データ管理については,データ管理構造とシステムの実装を行うとともに,情報提示順序が安心感不安感に及ぼす影響の分析を行い,さらに拡張現実感技術の災害対策支援システムへの適用について検討を行った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 田村坦之: "安心・安全社会の創造を目的とした不安要因の抽出と構造モデリング"生活経済学研究. Vol.18. 201-209 (2003)

  • [文献書誌] 森田順也: "室内における背景画像の推定と影の除去"情報処理学会論文誌:コンピュータビジョンとイメージメディア. Vol.44,No.SIG9(CVIM7). 105-114 (2003)

  • [文献書誌] 梅谷智弘: "自律作業ロボット間における知識共有を目指した環境添付型記憶媒体の動的配置"日本ロボット学会誌. Vol.20,No.6. 631-639 (2003)

  • [文献書誌] Kazuhisa Makino: "Source Location Problem with Flow Requirements in Directed Networks"Optimization Methods and Software. Vol.18. 427-435 (2003)

  • [文献書誌] Shogo Nishida: "Information Filtering for Emergency Management, Cybernetics & Systems"An International Journal, Taylor and Francis. Vol.34,No.3. 193-206 (2003)

  • [文献書誌] Kotaro Sakata: "Proposal of Wheelchair Support System Using Humanoid Robots for Creating SSR Society"Proc.of 1st International Symposium on Systems & Human Science-For Safety, Security, and Dependability-(SSR2003). 53-58 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi