研究課題
耐病性反応において働く低分子量Gタンパク質OsRac1の下流で機能すると考えられるタンパク質を、2次元電気泳動を用いたdifferential display法により、LC/MS/MSにより約200個同定した。免疫沈降により得たOsRac1を形成する複合体の構成タンパク質を解析し新規なタンパク質を同定した。さらに、OsRac1 affinity chromatographyによりOsRac1のエフェクター候補を多数同定した。蛋白質を二次元電気泳動で分離し、NHSエステルで化学修飾したダイヤモンド様炭素被膜処理基板にブロットして多数の蛋白質を固定化したプロテインチップを作製した。このチップを用いてコムギ種子蛋白質間の相互作用を解析する実験を行った。タンデムアフィニティー精製や免疫沈殿法によって蛋白質複合体を精製して蛋白質間相互作用を解析する系を確立する研究を行った。アブラナ科植物の自家不和合性反応におけるSRK受容体キナーゼ下流のリン酸化カスケードの解明を目的としている。本年度は、SRKの活性化機構を解明する目的で、大腸菌発現SRK融合タンパク質のリン酸化部位を解析し、5カ所のリン酸化セリン・スレオニン残基を同定した。二酸化窒素(4ppm)を含むまたは含まない大気中、自然光下で栽培(4週間)したシロイヌナズナのシュートおよび根からタンパク質を抽出し、二次元ゲル電気泳動法でタンパク質スポット(蛍光染色)を分離、ゲル内消後peptide mass finger printing法により、タンパク質の同定を図った。その結果、シュートでは、約1000個のタンパク質スポットのうち、50-100個が、二酸化窒素曝露により、シグナルが減少または増加した。これまでに、半数以上のタンパク質が同定された。
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