研究課題
学術創成研究費
植物のストレス応答に関与する遺伝子について、タンパク質レベルで総合的に解析し、植物の環境応答のネットワークの全体像を明らかにすることを目的として研究をおこなった。まず、研究の遂行にあたって、高等植物のタンパク質を網羅的に解析するための基盤技術の開発を行い、(1)プロテオミクス解析に適したタンパク質試料の調整法の確立、(2)高解像度の二次元電気泳動法の確立、(3)最新の質量分析装置を用いた高速タンパク質同定法の確立、(4)リン酸化などのタンパク質修飾の同定・解析、(5)タンパク質の分子間相互作用の解析などの植物のプロテオミクス解析法を確立した。これらの研究手法をもとに、様々なストレスに関与する因子を多数同定し、それらのストレス応答因子の分子間相互作用についてタンパク質レベルで解析を行った。その結果、環境応答におけるストレス応答因子のタンパク質問ネットワークの分子基盤を明らかにすることができた。特に、植物免疫においては、耐病性誘導のキーレギュレーターとして機能する低分子量Gタンパク質OsRaclがDefensomeと名付けた大きなタンパク質複合体を形成し、病原体に対する抵抗性誘導の中心的な役割を果たしていることを明らかにした。また、乾燥耐性植物を用いたプロテオーム解析により、乾燥・強光ストレス耐性に関与する因子を同定し、ストレス回避する、あるいは防御する新規な分子機構を明らかにした。今後、本研究成果を利用して、悪環境耐性植物の創生に向けた分子育種が可能になった。
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