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2014 年度 実績報告書

ポーリネラ・クロマトフォラの珪酸沈着と被殻構築に関わるタンパク質の同定と進化

研究課題

研究課題/領域番号 13J00631
研究機関筑波大学

研究代表者

野村 真未  筑波大学, 生命環境科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードポーリネラ / 質量分析 / 被殻形成 / 細胞 / シリカバイオミネラリゼーション / プロティスト / 原生生物
研究実績の概要

前年度はシリカバイオミネラリゼーションの進化を探るため、新規に確立したポーリネラ・クロマトフォラの株を用いてトランスクリプトーム解析を行い、データベースから珪酸質被殻関連タンパク質を探索し、シリカトランスポーター遺伝子を同定した。シリカトランスポーターはこれまでに、ストラメノパイル系統群に属する珪藻とオピストコンタ系統群の襟べん毛虫からのみ報告であったが、今回リザリア系統群に属するポーリネラにおいて初めて同定した。しかし、アミノ酸配列は多様性が高く、今回同定したシリカトランスポーターが細胞膜上もしくは珪酸沈着小胞の膜上に存在するか否かはわかっていない。そこで、本年度はシリカトランスポーターに対する抗体の作成を試みた。ペプチド抗体および発現タンパク質を用いたポリクローナル抗体の作成を試みたが、ウエスタンブロット及び前年度に確立した間接蛍光抗体法を用いた細胞染色の結果、特異性の高い抗体は作出されなかった。
さらに、新規に確立した増殖速度の比較的早い株を用いてポーリネラを大量培養し、単離珪酸質鱗片からタンパク質を抽出してLC-MS/MSを用いて同定を行った結果、新規被殻関連タンパク質が前年度に同定されている。しかし、SDS-PAGEの結果では、新規珪酸質被殻関連タンパク質を含むであろうバンドが複数検出されており、さらにたくさんのタンパク質同定をする必要があると考え、LC-MS/MSにおける試料作成や分析条件の改良を行った。その結果、さらに多くのタンパク質を単離鱗片から検出することができた。現在、バイオロジカルレプリケートをとり、論文投稿の準備中である。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 有殻アメーバ Paulinella chromatophoraにおける珪酸質被殻構築過程における微小管・アクチン繊維の観察2014

    • 著者名/発表者名
      野村真未、石田健一郎
    • 学会等名
      日本植物学会
    • 発表場所
      神奈川県 川崎市 明治大学生田キャンパス
    • 年月日
      2014-09-12 – 2014-09-14
  • [学会発表] Fine Structure Observation during siliceous shell formation of a testate amoeba Paulinella chromatophora (Euglyphid)2014

    • 著者名/発表者名
      Mami Nomura, Ken-ichiro Ishida
    • 学会等名
      Biology of plastids - towards a blueprint for synthetic organelles
    • 発表場所
      ポーランド・プルトゥスク
    • 年月日
      2014-06-21 – 2014-06-26
  • [学会発表] 有殻アメーバ Paulinella chromatophoraにおける珪酸質被殻構築過程の微細構造および微小管・アクチン繊維の観察2014

    • 著者名/発表者名
      野村真未、石田健一郎
    • 学会等名
      日本細胞生物学会
    • 発表場所
      奈良県 奈良市 奈良県新公会堂
    • 年月日
      2014-06-11 – 2014-06-13

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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