研究課題/領域番号 |
13J00751
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
都留 俊太郎 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
|
キーワード | 日本史 / 台湾 / 農業 / 近代史 / 植民地 |
研究概要 |
本年度は予定通り修士論文の論文化に主に努めた。台湾電力資料(東京大学経済学部資料室)、旧植民地関係資料(京都大学農学部図書室)等を調査・収集することにより、修士論文の内容をより精緻にし、史学研究会の学会誌『史林』に論文を投稿した。既に査読を通過しており、近日掲載されることが確定している。 さらに、日本統治期台湾における糖業の再検討に着手した。2013年6月に台湾の台湾大学図書館・国立台湾図書館等で史料を収集したのをはじめ、国内の図書館・組織等でも史料調査を行った。更に、それらの史料を整理・分析し、その成果の一部として、2013年10月に台湾の台湾大学にて開催された第四屆日本研究年會(「國際日本研究之可能性―人文・社會・國際關係―」國際學術研討會)にて報告を行った。来年度中に学会誌へ投稿する予定である。 他に、台湾で長く植民地官僚を務めた内海忠司の日記翻刻作業を進めるとともに、霧社事件と台湾空襲に関するコラムをそれぞれ執筆した。後者は平成26年度中に出版される予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
代表者の研究領域では定評のあるジャーナルへの投稿を確定できたため。
|
今後の研究の推進方策 |
日本植民地統治下の台湾糖業に関して国内及び台湾での史料調査を実施した上で、収集した史料に分析を加え、学会報告・学会誌投稿を目指す。また、台湾糖業の展開を世界的な砂糖生産の動向の脈絡に位置づけ、生産技術上の影響関係を明らかにすることも次の課題である。そのための史料調査を実施する。
|