研究実績の概要 |
昨年度から引き続き行っていた細胞サイズ脂質二重膜小胞にDNAを内包する新規な手法に関する実験を行い、学術論文として纏め上げ、それらの結果は国際学術雑誌 (Journal of Phys. Chem. B, 118(36), 10688-10694 (2014))に掲載された。その後、脂質二重膜小胞形成過程において交流電場をかけるエレクトロフォーメーション法と組み合わせる実験を行った。その結果、高分子を内包したリポソームのサイズを制御できる事が明らかとなった。更には、筑波の高エネルギー加速器研究機構KEKにおいて、x線小角散乱装置を用いて、脂質二重膜小胞形成過程における膜間距離の測定を行った。その結果、DNAと対イオンが膜の形成を促進することが明らかになり、ドープされたDNAと対イオンに起因する浸透圧が膜のunbindingを促進することが示唆された。これらの結果は、現在学術論文への投稿の準備段階にある。
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