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2014 年度 実績報告書

マウス神経冠細胞由来の幹細胞形成機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13J01417
研究機関大阪大学

研究代表者

藤田 恭平  大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードNCSCs / Chromatin remodeler / BMP/Wnt signaling / Mouse
研究実績の概要

脊椎動物に特有の神経冠細胞は,発生初期に神経褶より胚の各所へ遊走し,末梢神経細胞やグリア細胞,軟骨細胞,色素細胞などへ分化する。近年,成体においても一部の細胞が多分化能を維持し,神経冠細胞由来幹細胞(Neural Crest-derived Stem Cells,NCSCs)として,骨髄や神経節, 皮膚などに存在することが報告されている。しかし,NCSCsの形成機構は不明な点が多い。そこで本研究では,NCSCsの形成機構について,分子レベルでのより詳細な解析を目的とし研究をおこなっている。これまでの研究から,マウスNCSCs(mNCSCs)の形成機構について,① mNCSCsの前駆細胞である未分化状態マウス神経冠細胞は,未分化神経冠細胞の指標であるSox10,p75だけでなく,クロマチンリモデリング因子CHD7を発現している。② mNCSCsの形成には,BMP/Wntシグナルが促進的に働く。③ BMP/Wntシグナルによって活性化されたCHD7は,多分化能の維持を促進し,mNCSCsの形成を促す。④ 成体のマウスにおいても,CHD7やSox10,p75を共発現するmNCSCsが後根神経節や座骨神経に存在する。
というような結果を得ることができた。
現在,mNCSCsの形成機構を,CHD7や転写因子がどのように作用し,どのような遺伝子を制御しているのかについて,未分化状態神経冠細胞を用いたμChIP assayにより解析している。現在までに,CHD7とZic1のFoxD3 cis-regulatory elementへの結合能が,BMP2/Wnt3a の処理によって特に促進される結果が得られている。これらの結果から, BMP2/Wnt3aによるmNCSCsの形成の促進は,CHD7とZic1によるFoxD3の発現調節が重要であると考えられる。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Roles of chromatin remodelers in maintenance of multipotency of mouse trunk neural crest cells in the formation mechanisms of neural crest-derived stem cells2014

    • 著者名/発表者名
      Kyohei Fujita, Ryuhei Ogawa, Syunsaku Kawawaki, Kazuo Ito
    • 雑誌名

      Mechanisms of Development

      巻: 133 ページ: 126-145

    • DOI

      10.1016/j.mod.2014.05.001

    • 査読あり
  • [学会発表] Characterization of neural crest-derived stem cells in mouse dorsal root ganglia2015

    • 著者名/発表者名
      Ryuhei Ogawa, Kyohei Fujita, Kazuo Ito
    • 学会等名
      Finnish-Japanese joint symposium on Morphogenesis and Signaling
    • 発表場所
      University of Helsinki, Finland
    • 年月日
      2015-03-03 – 2015-03-04

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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