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2013 年度 実績報告書

空間計量経済学を用いた産業構造分析手法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 13J01786
研究機関筑波大学

研究代表者

爲季 和樹  筑波大学, システム情報工学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワード空間計量経済学 / 産業連関分析 / 経済集積
研究概要

(1)産業連関分析 : 既存統計を用いて小地域単位の産業連関表を推計する手法であるノンサーベイ法に関する研究の近年の動向を調査した. その中でも近年注目を浴びているLQ法は, 実証研究が数少なく, また日本での適用は皆無であることから, 本研究では我が国の産業連関表に適用しその推定精度の評価を行った. 実証分析の結果, 他国で適用された既存研究の結果と比較しても概ね一致する精度が得られ, LQ法の有用性を確認することができた. ただしLQ法は、地域内産業連関表の推定を目的としている方法論のため、地域間の交易を推定することが困難である。したがって、小地域における地域間産業連関表を推定する際には別途何らかの方法論を用いる必要性がある。
(2)産業クラスター分析 : 産業が集積, または特化している地域を抽出するための指標に関する研究のレビューを行った. 古典的な指標では, 地域内での集積の有無を確認するものが多く, 地域単位を越えた空間的に広範囲の集積や特化の存在を抽出することができない. そこで本研究では, 空間的な相関や異質性を検定する種々の局所空間統計量を我が国の製造業従業員数データに適用し, 局所空間統計量による産業集積地域の抽出法の可能性を検討した. その結果、複数の統計量を組み合わせることで、空間的な集積や特化の存在する地域を多角的に捉える可能性が示唆された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り, 既存の手法のレビュー・整理を経て, 方法論の開発への取り組みに着手し始めている. 今後も計画通りに研究を進めることが可能であると判断できる状態である.

今後の研究の推進方策

研究計画に沿って研究を遂行し, 予定通りに成果を挙げることを目標とする.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] LQ法による地域投入係数の推定精度の比較2013

    • 著者名/発表者名
      爲季 和樹
    • 学会等名
      応用地域学会
    • 発表場所
      京都大学吉田キャンパス
    • 年月日
      20131214-15
  • [学会発表] Geographically weighted regression approach for origin-destination flows2013

    • 著者名/発表者名
      爲季 和樹
    • 学会等名
      Spatial Econometrics Association
    • 発表場所
      The Key Bridge Marriott Hotel, Washington DC, USA
    • 年月日
      20130710-12
  • [学会発表] 空間的相関と異質性から見た日本の経済集積の探索的空間データ分析2013

    • 著者名/発表者名
      爲季 和樹
    • 学会等名
      土木計画学
    • 発表場所
      広島工業大学
    • 年月日
      20130601-02

URL: 

公開日: 2015-06-25  

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