研究課題/領域番号 |
13J02473
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
廣岡 義博 京都大学, 農学研究科, 特別研究員(DC1) (80780981)
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キーワード | イネ / 非破壊計測 / 葉面積指数(LAI) / 葉身窒素濃度 / プラントキャノピーアナライザー / ラオス / 農家圃場 / 土壌 |
研究概要 |
近年、アジア・アフリカ地域では、水および土壌環境の制限により生産性が非常に低いことが問題になっており、それらの改善が強く望まれている。しかしながら、その基礎となるべき農家圃場におけるイネの生育量に関する情報は現在でも非常に乏しい。そこで、本研究では、プラントキャノピーアナライザーによってイネの生産性関連形質を非破壊的に計測し、これらの計測値から生育環境及び農家の管理方法についての評価を行うための手法を開発することを目的としている。 そこで、本年度は、以下の2つの解析をおこなった。 ①ラオス・ビエンチャン近郊の農家圃場において、葉面積指数(LAI)動態の評価をおこなった。この地域において、LAI動態から移植日の推定が可能であることやLAI動態と土壌養分の関係性などを明らかにした。これらのことから、LAI動態の計測により実際の農家圃場の土壌養分環境や移植日の推定が可能であることを示し、簡易的な生育環境および管理方法を評価するためのモデル(AEMモデル)を構築した。 ②生産性関連形質をより詳細に解析するために、京都大学の試験圃場において施肥試験をおこない、LAIと葉身窒素濃度の垂直分布を経時的にモニタリングした。その結果、LAIと葉身窒素濃度の垂直分布に関する品種間差が非常に大きいことが明らかとなった。このことは、AEMモデルの構築のための品種パラメータの設定が可能であることを示唆している。今後は、栽植密度試験などより詳細な解析が必要であると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、AEMモデルを構築し、それをラオス・ビエンチャン近郊の農家圃場で検証できたため。
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今後の研究の推進方策 |
簡易的な生育環境および管理方法を評価するためのモデルは構築できたものの精度の面での問題点が多い。このため、さらに詳細な施肥試験、栽植密度試験などが必要になると考えられる。また、ラオス・ビエンチャン近郊の農家圃場での検証はおこなったものの、一般化するためには他地域での検証も必要になると考えられる。
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