研究課題
Microfluidics中におけるヒト培養細胞の安定的培養の条件を十分に確立した。さらに、特定の場所のみに、特定の細胞を設置する技術を開発し、Candida albicansとヒト細胞の相互作用を調べるための準備が整った。本研究で確立したデバイスは、microfluidics中にトラップサイトを持っており、インレットに細胞培養液を入れた後、低速で遠心すると、細胞培養液がmicrofluidics中に入り込み、トラップサイトによって細胞がトラップされるという特徴を持っている。さらに、個々のトラップサイトの大きさを自由にコントロールすることで、複数細胞、もしくは異種細胞同士を接触させることが可能になった。現在、このデバイスを用いて、ヒト培養細胞とCandida albicansの共培養条件を検討し、共生状態およびその崩壊過程を詳しく調べようと試みている。
2: おおむね順調に進展している
十分な精度を持つmicrofluidicsを構築することに成功した。このmicrofluidicsは、従来のディッシュベースの方法では不可能な研究手法を提供するものであり、共生系研究において重要な方法論をなると考えられる。
今後の研究は、ヒトとCandida albicansの相互作用が、定常的な共生状態から、崩壊に至る過程を調べる。また、その過程において、オミックス解析を行い、有意に増加もしくは減少する因子を同定する。因子が同定された後は、ノックダウンもしくはノックイン法を用いて、確かにその因子が共生状態とその崩壊過程に影響していることを調べる。
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Sensors & Actuators: B. Chemical
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