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2014 年度 実績報告書

「ひきこもり」における親密な人間関係にかんする社会学的研究-当事者活動を事例に-

研究課題

研究課題/領域番号 13J02766
研究機関関西学院大学

研究代表者

伊藤 康貴  関西学院大学, 社会学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードひきこもり / 引きこもり / 当事者 / 親密性
研究実績の概要

本研究は、報告者自身が今後執筆予定の博士論文の課題である、「ひきこもり」の当事者が人間関係や社会的ネットワークをいかにして形成しているのか、また形成していく際にどのような困難が経験されているのか、を「当事者研究」及び社会学的に記述・説明するものである。
昨年度に引き続き、①いままで捨象されてきた「ひきこもり」をめぐる「親密性」にかんする議論を、当事者における「問題経験の語り」として抽象し、当事者において「親密な人間関係の構築困難」がいかにして実践されているのかを明らかにする作業を行った。
また、②「ひきこもり支援」におけるフューチャーセンターや「ひきこもり大学」、「当事者研究会」など、当事者主体の〈支援〉活動の全国的隆盛を受け、本年度は昨年度以上に全国的な参与観察、聞き取り調査を行った。兵庫県、大阪府、香川県等の「ひきこもり」の自助グループや「居場所」の運営にもかかわりながら、全国的に研究にかかわるフィールドワークやインタビューを実行した。毎週、複数の当事者や家族とかかわりながら、その場を社会的に記述するためデータを収集した。
さらに、③報告者およびその他の「ひきこもり当事者」の実践を「当事者研究」として捉え、その研究プログラムと報告者が専攻する社会学との架橋を行った。
本年度は以上の三つの研究プログラムを軸に研究を遂行した。なお、これら①~③の研究課題は、現在それぞれ複数の論考としてまとめている最中であり、それらの論考を2016年5月までに加筆・再構成し、報告者の博士論文が作成される予定である。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「生き方」をめぐる若者の規範的なアイデンティティ――「ひきこもり」における社会適応の語り2015

    • 著者名/発表者名
      伊藤康貴
    • 雑誌名

      KG社会学批評

      巻: 4 ページ: 37-52

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「ひきこもり」の当事者として〈支援〉するということ ──「当事者というカテゴリー」を読み替える実践2014

    • 著者名/発表者名
      伊藤康貴
    • 雑誌名

      理論と動態

      巻: 7 ページ: 145-151

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 「ひきこもり」の生きづらさと生き方――共有されない経験と物語2014

    • 著者名/発表者名
      伊藤康貴
    • 学会等名
      第87回日本社会学会大会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2014-11-23 – 2014-11-23
  • [学会発表] 「自分のことを研究すること」の意義――「ひきこもりの当事者研究」という実践2014

    • 著者名/発表者名
      伊藤康貴
    • 学会等名
      第30回日本解放社会学会大会
    • 発表場所
      関西学院大学
    • 年月日
      2014-09-06 – 2014-09-06
  • [学会発表] Experiences of Difficulties Faced By Hikikomori People within Everyday-Life: From the Perspective of View of Intimacy2014

    • 著者名/発表者名
      KOHKI ITOH
    • 学会等名
      XVIII ISA World Congress of Sociology
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2014-07-16 – 2014-07-16
  • [備考] 伊藤康貴 Researchmap

    • URL

      http://researchmap.jp/khk_110/

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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