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2014 年度 実績報告書

60~110億年前の宇宙における銀河の形成・進化の環境依存性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13J02968
研究機関東北大学

研究代表者

馬渡 健  東北大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード銀河天文学 / 初期宇宙
研究実績の概要

私は昨年度までに「赤方偏移5以上の遠方宇宙における成熟した大質量銀河の探査」を行ったが、今年度はその結果の研究会での発表、および論文執筆を行った。赤方偏移5とは宇宙の歴史におけるごく初期段階に対応するため、そうした時代に既に進化が進んだ銀河が同定されたことは驚きをもって迎えられた。それだけに本研究の解析手法、特にスペクトルエネルギー分布(SED)解析における改良の余地について、数多くの研究者から意見をいただいた。それに伴い再解析し、最終的に赤方偏移5以上の大質量成熟銀河候補天体を計3天体同定した。年齢・星質量・数密度などの比較から、それらが別の手法で近年発見されている爆発的星形成銀河の子孫であるということも示唆した。これらの議論をまとめて学位論文にした。Astrophysical journalへの投稿までおこなった。銀河進化理論モデルの国内研究者グループとこの観測結果を再現するためのモデル構築について議論し、彼らのモデルコードの今後のアップデートに反映してもらうことになった。
環境依存性に関しても、上記の研究で見つかった3天体に対して特殊な環境にいないかを調べたが、赤方偏移5の環境依存性については顕著な結果を得られなかった。これは環境を定義するための銀河の赤方偏移決定精度が不十分で、正しく数密度場を再現できていないためだと考えている。低赤方偏移の成熟銀河の環境依存性探査に関しては、赤方偏移2.4の原始銀河団領域における成熟銀河の分光観測を共同研究の形で進めた。元々の研究計画書にある赤方偏移1〜2原始銀河団超広視野探査については、探査領域が2014年から稼働したすばる望遠鏡Hyper Suprime-Cam(HSC)のサーベイ領域に入ったため、そのデータを待つ判断をした。一方ですばる望遠鏡MOIRCSで追加データを取得しHSC観測後の本格的解析に備えた。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] K - 3.6μmで赤い銀河の性質:赤方偏移5以上のpassive銀河候補2015

    • 著者名/発表者名
      馬渡 健
    • 学会等名
      愛媛大学宇宙進化研究センター談話会
    • 発表場所
      愛媛大学宇宙進化研究センター(愛媛県松山市)
    • 年月日
      2015-03-24 – 2015-03-24
  • [学会発表] Extremely Red K - [3.6] Galaxies at z ~ 62014

    • 著者名/発表者名
      Ken Mawatari
    • 学会等名
      Joint WISH+First Galaxies International Workshop
    • 発表場所
      Laboratoire d'Astrophysique de Marseille(マルセイユ、フランス)
    • 年月日
      2014-09-24 – 2014-09-24
  • [学会発表] K - [3.6]赤銀河の性質:z > 5の大質量銀河候補2014

    • 著者名/発表者名
      馬渡 健
    • 学会等名
      日本天文学会秋季年会
    • 発表場所
      山形大学(山形県山形市)
    • 年月日
      2014-09-13 – 2014-09-13
  • [備考]

    • URL

      http://www.astr.tohoku.ac.jp/~hken/us.tohoku.abc/index.html

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公開日: 2016-06-01  

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