研究課題
平成27年度は以下の2つ研究を実施した。1. K2ミッションで検出された低温度星周りの惑星探査平成26年度に引き続き,K2ミッションで観測され惑星候補を持つことが明らかになった系に対するフォローアップ観測を実施した。平成27年度は特に低温度星に着目して探査を行い,すばる望遠鏡による高分解能(AO)撮像や岡山天体物理観測所1.88m望遠鏡,南アフリカIRSFなどによるトランジット追観測を実施した。結果としてK2-28と呼ばれる近傍の中期M型星周りで2例めとなるスーパーアースを発見した。2. 明るい太陽型星周りのトランジット惑星探査とロシター効果・直接撮像によるキャラクタリゼーション低温度星周りの惑星探査と平行して,これまで同様に明るい太陽型星周りのトランジット惑星探査を実施し,さらに発見した惑星系のキャラクタリゼーションを実施した。具体的にはK2ミッションで観測されたK2-34という明るいF型星周りの惑星に対してすばる望遠鏡を用いた高精度視線速度観測を実施し,K2-34bが周期3.0日のホットジュピターであることを確認するとともに,トランジット中のロシター効果の観測から惑星の軌道公転軸が中心星自転軸とほぼ平行であることを突き止めた。さらにすばる望遠鏡HiCIAOカメラを用いた高分解能撮像によって,中心星よりもHバンドで6等級程度暗い伴星候補(もしF型中心星に束縛されているとするとM型星)を検出した。K2-34は,ホットジュピターを持つ惑星系がどのように形成され進化をしてきたか議論する上で重要なサンプルとなると期待される。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 6件、 査読あり 6件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 4件、 招待講演 4件)
The Astrophysical Journal
巻: 820 ページ: 41
10.3847/0004-637X/820/1/41
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