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2014 年度 実績報告書

反応速度論的アプローチによるオゾン-アルケン大気酸化反応機構の再評価

研究課題

研究課題/領域番号 13J03807
研究機関神戸大学

研究代表者

内田 里沙  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードオゾン-アルケン反応 / クリーギー中間体 / OHラジカル / 生成効率 / 幾何異性体 / アルカン生成収率 / 3-ヘキセン
研究実績の概要

オゾン-アルケン反応の初期反応過程で生成されるクリーギー中間体(CI)の幾何異性体(syn体, anti体)を識別する手法を考案した.cis-3-ヘキセン(c3H)とtrans-3-ヘキセン(t3H)のオゾン反応系を対象とし,syn/anti-CIを識別するために,本反応で生成されるアルカン(エタン)の生成収率(Y(RH))とOHラジカルの生成収率(Y(OH))を測定した.実験には国立環境研究所に設置されている光化学スモッグチャンバーを用いた.
本研究で測定されたY(OH)は,c3Hで0.32±0.06, t3Hで0.57±0.07となり,先行値と誤差範囲内で一致した.エタンの生成収率は本研究で初めて測定され,c3Hで0.149±0.015, t3Hで0.097±0.010となり,cis体とtrans体で大きく異なることがわかった.本研究で得られたY(OH)とY(RH)の結果から,(1)syn-C2H5CHOOからはOHラジカルが生成効率1で生成されること,(2)anti-C2H5CHOOからのOHラジカル生成効率は低く,他の反応経路が優勢であること,(3)cis-3-ヘキセンは,anti-C2H5CHOOの生成が優勢であること,(4)trans-3-ヘキセンは,syn-/anti-C2H5CHOO生成比に明瞭な違いはないことが示唆された.さらに,Green Leaf Volatiles (cis-3-ヘキセン-1-オール, cis-3-ヘキセナール)のオゾン反応系での実験結果から,オゾニドの生成(syn/anti-CIの生成比)は,アルケンのcis/trans幾何異性体に支配されることを見出した.

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Gas-Phase Ozone Reactions with Z-3-Hexenal and Z-3- Hexen-1-ol: Formation Yields of OH Radical, Propanal, and Ethane2015

    • 著者名/発表者名
      Risa Uchida, Kei Sato, Takashi Imamura
    • 雑誌名

      Chemistry Letters

      巻: 44 ページ: 457-458

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1246/cl.141094

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Reaction of ozone with cis-3-hexenes: Formation yields of propanal, ethane, and OH radical2014

    • 著者名/発表者名
      Risa Uchida, Jia-Hua Xing, Kazumichi Nakagawa, Kei Sato, Takashi Imamura
    • 学会等名
      23rd International Symposium on Gas Kinetics and Related Phenomena
    • 発表場所
      Szeged, Hungary
    • 年月日
      2014-07-20 – 2014-07-25

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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