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2014 年度 実績報告書

心臓性突然死の予防に向けた長期循環器変動の解明と在宅医療支援システムへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 13J04321
研究機関東京大学

研究代表者

沼田 崇志  東京大学, 新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード自律神経活動 / 循環器活動 / 概日リズム
研究実績の概要

本年度は,心拍動の短期・長期ゆらぎの生理学的特性とその関係性を解明するため,生理学実験を行った.具体的には,呼吸間隔変化,姿勢変化,匂い刺激といった外部刺激に対する心拍・血圧応答と長期ゆらぎの関係性を評価した.生理学実験として,朝,昼,夜において心電図,血圧,呼吸計測を行い,外部刺激に対する心拍・血圧応答を抽出した.取得データに対して,それぞれの心拍・血圧応答に適した解析手法を採用した.匂い刺激については,呼吸位相領域から時間領域に復元する信号処理手法を新たに開発し,解析を行った.これらの結果,呼吸間隔変化により,収縮期血圧の短期ゆらぎの振幅変化は昼・夜より朝の方が大きいことを示した.また姿勢変化により,心拍・血圧の周期的な変動が見られ,異なる角度による心拍動のゆらぎの大きさは,夜より朝の方が大きく異なることを示した.そして匂い刺激により,グレープフルーツの匂い刺激に対して心拍動間隔の減少と収縮期・拡張期血圧の上昇が見られ,昼・夜より朝の変化が大きいことを示した.これらの結果から,心臓性突然死が多く見られる朝の時間帯において,他の時間帯とは異なる短期応答が見られることを明らかにした.
また,心臓性突然死のリスク指標の抽出に向けて,外部刺激に対する心拍・血圧応答を用いて,心臓性突然死と関係している概日リズム評価を行った.具体的には,前年度に行った嚥下と上記3つの外部刺激を用いて,概日リズム評価を行った.その結果,安静時の心拍・血圧と嚥下に対する心拍・血圧応答を組み合わせて,主成分分析で複数の主成分を抽出し,マルチクラスに識別した際に最も高い識別率を示した.このように,非侵襲的に心臓性突然死のリスク評価に向けた概日リズムの評価指標を構築できた.
以上により,心拍動の短期・長期ゆらぎの生理学的特性とその関係性解明,心臓性突然死のリスク評価に向けた概日リズム評価指標の開発を実現できた.

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Extraction of response waveforms of heartbeat and blood pressure to swallowing using mixed signal processing of time domain and respiratory phase domain2015

    • 著者名/発表者名
      Takashi Numata, Yutaro Ogawa, Kiyoshi Kotani, Yasuhiko Jimbo
    • 雑誌名

      Methods of Information in Medicine

      巻: 92 ページ: 179-188

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.3414/ME14-01-0050

    • 査読あり
  • [学会発表] 概日リズムが外因性循環器応答に与える影響評価2014

    • 著者名/発表者名
      沼田崇志,松野茂,小谷潔,神保泰彦
    • 学会等名
      平成26年度電気学会 電子・情報・システム部門大会
    • 発表場所
      島根大学松江キャンパス(島根県松江市)
    • 年月日
      2014-09-03 – 2014-09-06

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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