• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

歯周組織のメカニカルストレス応答機構に関する系統的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13J05121
研究機関東北大学

研究代表者

太田 岳  東北大学, 歯学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードひずみ / 振動 / 骨芽細胞
研究実績の概要

力学的振動刺激が治療に有効であることが整形外科、歯科領域で報告されている。これまで、振動刺激がマウス骨芽細胞用細胞MC3T3-E1細胞の骨芽細胞特異的転写因子Runx2、Osterixおよび骨形成分化マーカー遺伝子Type I Collagen、Alkaline PhosphataseのmRNA発現を上昇することを示した。しかしながら、上記の現象を引き起こすシグナル伝達分子や、振動が細胞骨格の変化、および分化後期の遺伝子発現に関しては不明な点が多い。
そこで当該年度においては、振動によってタイプIコラーゲンコーティングしたシリコーン膜上に生じるひずみ計測を定量に行いつつ、振動刺激によるMC3T3-E1細胞の骨形成マーカー遺伝子発現、細胞骨格の免疫染色による変化の解析、骨芽細胞分化に関わるシグナル伝達分子のリン酸化の有無を解析した。
結果として、1日あたり30分の振動刺激(周波数60Hz,振動加速度5 m/s2)を2日間行った細胞におけるOsteocalcinの遺伝子発現は、刺激を加えない細胞に比べて有意に上昇した。また、同条件の振動刺激を3日受けた細胞において、明らかなアクチンストレスファイバーの増大が見られた。さらに振動刺激負荷後にMitogen-activated protein kinases の一つであるextracellular signal-regulated kinase 1/2(ERK1/2)の一過性のリン酸化の亢進が認められた。また、ERK1/2のリン酸化はU0126によるMEK1/2の阻害により抑制された。
これらの結果より、振動刺激による骨形成分化がERK1/2シグナル伝達経路の活性化およびアクチンストレスファイバーの増大を伴い促進されることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The Effect of Vibrational Strain on Osteoblasts Cultured on A Type I Collagen-coated Silicone Membrane2015

    • 著者名/発表者名
      T. Ota, M. Chiba, H. Hayashi
    • 学会等名
      10th International Symposium on Advanced Science and Technology in Experimental Mechanics
    • 発表場所
      くにびきメッセ(島根県松江市)
    • 年月日
      2015-11-01 – 2015-11-04
    • 国際学会
  • [学会発表] in vitro 振動刺激負荷装置の開発と振動刺激が培養骨芽細胞分化に及ぼす影響2015

    • 著者名/発表者名
      太田 岳,千葉 美麗,林 治秀
    • 学会等名
      第57回歯科基礎医学会学術大会・総会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟県新潟市)
    • 年月日
      2015-09-11 – 2015-09-13
  • [学会発表] 卵巣摘出骨粗鬆症モデルラットへの新規ビスホスホネート投与による骨量改善と作用機序について2015

    • 著者名/発表者名
      滝澤愛子,千葉美麗,太田 岳,安田真弓,鈴木恵子,篠田 壽,五十嵐 薫
    • 学会等名
      第57回歯科基礎医学会学術大会・総会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟県新潟市)
    • 年月日
      2015-09-11 – 2015-09-13
  • [学会発表] 幹細胞の未分化性に与える力学的刺激の影響に関する研究2015

    • 著者名/発表者名
      安田真弓,千葉美麗,太田 岳,滝澤愛子,五十嵐薫
    • 学会等名
      日本実験力学会 2015 年次講演会
    • 発表場所
      新潟大学工学部(新潟県新潟市)
    • 年月日
      2015-08-28 – 2015-08-29
  • [学会発表] 骨芽細胞へのin vitro振動刺激負荷システムの確立と培養表面の動的ひずみ様相 ~周波数と加速度が骨芽細胞分化に与える影響~2015

    • 著者名/発表者名
      太田 岳,千葉美麗,安田真弓,林治秀
    • 学会等名
      日本実験力学会 2015 年次講演会
    • 発表場所
      新潟大学工学部(新潟県新潟市)
    • 年月日
      2015-08-28 – 2015-08-29

URL: 

公開日: 2016-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi