研究課題/領域番号 |
13J05218
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
溝口 佑爾 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
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キーワード | 東日本大震災 / ボランティア / 復興支援 / 情報社会 / ネットワーク / グローバリゼーション / メディア / 社会構築主義 |
研究概要 |
研究課題1「思い出サルベージを事例とした分析」に関して 申請者が中心となって進めている宮城県亘理郡山元町での被災写真救済活動「思い出サルベージ」について、一次資料の整理、参加したボランティアへのアンケート調査、および写真を持ち帰った被災者へのインタビューを行った。 研究課題2「被災写真救済活動全体を事例とした分析」に関して 写真救済活動初期の同時多発的な発生、中期のガラパゴス的な展開、および写真救済サミット以後の各段階について、関連する自治体・団体を調査し、比較検討した。具体的には、関連団体を28回訪問し、資料収集、活動記録の作成、インタビュー調査、アンケート調査を行った。 研究課題3「被災写真の保存活動への<メディア>理論の応用」に関して 〈メディア〉に関する理論的考察の応用として、山元町役場危機管理室「思い出アーカイブ事業」の委託のもとで、被災写真の保存活動に取り組んでいる。 研究成果のアウトプットについて 以上の研究成果を、国内外の学会、および論文として報告した。特に、カリフォルニア社会学会での報告は好評を得た。また、アウトリーチ活動も積極的に実施した。一般市民に向けたもの、大学でのゲスト講義、小学生から高校生に向けたもののほか、宮城県の資料館長および担当者に向けた専門技術の指導も行った。詳細は「これまでの業績のまとめ」http://yujimizoguchi.web.fc2.com/に記した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は、(A)被災写真救済活動の「同時多発性」をメディアの視点から読み解くこと及び(B)社会システムにおける情報とメディアの包括的な理論を構築することである。25年度は、主に目的(A)について、被災写真救済活動を行っている団体への調査を精力的に行っており、その結果を国内外でアウトプットすることにより一定の見通しを得た。そのため、当初の計画と比して、概ね順調に進展していると評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き被災写真救済活動についてのフィールドワークやアンケート調査を行いながら、国内外でのアウトプットを行う予定である。
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