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2014 年度 実績報告書

聴覚情景分析の処理原理:交差・反発現象による解明

研究課題

研究課題/領域番号 13J05316
研究機関神戸大学

研究代表者

安原 秀和  神戸大学, 人文学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード聴覚の交差・反発現象 / 聴覚心理学 / 注意 / 多感覚間の相互作用
研究実績の概要

聴覚において、時間とともに音の高さが高くなる上昇音と時間とともに音の高さが低くなる下降音とを組みあわせたX字のような刺激は音の高さの変化方向が一定で、時間とともに音の高さが上っていくように聞こえたり、時間とともに音の高さが低くなるように聞こえたり(視覚における交差に対応した知覚)、音の高さの変化方向が途中で切りかわり、時間とともに音の高さが低くなってから高くなって聞こえたり、時間とともに音の高さが高くなってから低くなって聞こえたり(視覚における反発に対応した知覚)と多義的な解釈が生じる。これを聴覚の交差・反発現象という。そして、こうした上昇音と下降音を組みあわせたX字のような聴覚刺激に対して、上昇音と下降音とが交わる時に音を提示すると知覚の体制化が変化し、交差知覚されやすかった刺激は反発知覚の割合が増加する。つまり、突然の出来事によって、音の聞こえ方が変化するのである。そこで、本研究では聴覚の交差・反発現象で見られた、突然の出来事による音の聞こえ方の変化は注意が原因であるか否かを検討した。これを検討するための方法として、聴覚刺激聴取中に視覚課題を行なってから音の聞こえ方を判断する条件と、視覚課題を行なうが、これを無視して聴覚課題を行なう条件と、そして、視覚課題を行なわずに聴覚課題のみを行なう条件を設けて、これら3条件の間で注意の妨害による音の聞こえ方の変化を調べた。その結果、聴覚課題のみを行なって音への注意を妨害しない条件に比べて、聴覚刺激聴取中に聴覚刺激への注意を妨げるような視覚課題を行なう条件において、反発知覚の割合が減少した。このことから、突然の出来事による聴覚体制化の変化は注意によるものだと示唆される。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 注意の妨害による交差・反発知覚の変容2015

    • 著者名/発表者名
      安原秀和
    • 学会等名
      日本心理学会「注意と認知」研究会
    • 発表場所
      ホテルサンルートプラザ名古屋(愛知県名古屋市中村区名駅 2-35-24)
    • 年月日
      2015-03-15 – 2015-03-17

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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