今後の研究の推進方策 |
現在、内部アルキンのビニリデン転位反応を8,9族金属上で起こすことに成功している。これらの研究において得られた知見を活かし、7族(マンガン、レニウム), 6族(モリブデン、タングステン)の錯体に展開する。具体的には【CpM(dppe)L】(M=Mn, Re)や【(η^7-C_7H_7)MCl(dppe)](M=Mo, W)といった錯体をターゲットとし内部アルキンとの反応を検討する。また、イリジウム上で合成したビニリデンは極めて反応性が高いことがわかっている。この錯体と各種求核剤の反応を検討することで合成化学的な応用法へと展開する。
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