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2013 年度 実績報告書

画像上のオブジェクトに動きを与える研究

研究課題

研究課題/領域番号 13J05451
研究機関九州大学

研究代表者

北村 真紀  九州大学, 芸術工学府, 特別研究員(DC1)

キーワードコンピュータグラフィックス / アニメーション / モーションキャプチャ
研究概要

本研究は静止画像の中のオブジェクトを動かす研究である。静止画の中でもアニメやイラスト調のキャラクタを動かすことに着目している。キャラクタに動きを与えたアニメーションを作成するためには、何枚もの絵を描くことが必要であるが、この作業は非常に手間がかかるものである。本研究では複数視点からのイラストを用いることで、キャラクタに任意の姿勢を付けることを実現させるものである。このことにより、作業の手間を減らすことができると考えている。
平成25年度の研究として主に2つの研究を行った。1つめはキャラクタの動きに関する研究である。アニメ調のキャラクタの動きにおいては、動きの速さを強調したり動き自体を誇張したりして表現されることが多い。そのため、モーションキャプチャで取得した実際の動きをアニメ調のキャラクタに適用すると違和感が生じてしまう。この違和感を低減するために、モーションキャプチャから取得した動きの速さを強調し、微細な動きの低減を行った。2っ目の研究は複数視点からの静止画を用いて、任意の姿勢を作る研究である。手描きのイラストは正確な3次元構造を持っていないことが多く、複数視点からの入力があっても3次元構造を復元することが困難である。そこで、本研究では手描きのイラストから3次元構造を復元することなく、任意の視点からの形状を生成することを試みている。これは各イラストの特徴点を線形補間することで実現できるが、特徴点の対応付けを全自動で行うことは非常に困難である。しかし、手動で特徴点を対応付けることは非常に手問のかかる作業となってしまうため、ユーザインタフェースの改良の研究も行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

イラストの特徴点を抽出する手法を既存手法で試みていたが予想以上にうまくいかなかったため、インタフェースの改良をする必要が生じ、進捗にやや遅れが生じる可能性がある。

今後の研究の推進方策

イラストの特徴点を効率よく対応付けるためのユーザインタフェースの考案と開発を行う。また、評価実験を行うことで、本研究での提案システムの有用性を評価する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Motion Frame Omission for Cartoon-like Effects2014

    • 著者名/発表者名
      北村 真紀
    • 学会等名
      International Workshop on Advanced Image Technology 2014
    • 発表場所
      The Sukosol Hotel, Banzkok. Thailand
    • 年月日
      20140106-08
  • [学会発表] リミテッドアニメ風表現のためのモーションタイミング調整法2013

    • 著者名/発表者名
      北村 真紀
    • 学会等名
      第153回グラフィクスとCAD研究会
    • 発表場所
      九州大学西新プラザ
    • 年月日
      20131128-29
  • [備考]

    • URL

      http://vacation.aid.design.kyushu-u.ac.jp/~maki/projects/limited_animation/limited_animation.html

URL: 

公開日: 2015-07-15  

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