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2015 年度 実績報告書

共感が援助を導く機構の認知神経科学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 13J05732
研究機関京都大学

研究代表者

日道 俊之  京都大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード共感 / マインドフルネス / 感情調整 / エフォートフル・コントロール / アレキシサイミア傾向 / サイコパシー / 関係流動性
研究実績の概要

本年度はまず,マインドフルネス傾向と共感性の関係を媒介する心理的特性についての調査を行った。昨年度の調査から認知的制御や自身の感情・思考の理解に関連するマインドフルネスの要素が共感性と正の関係にあり,判断や反応をしすぎないというマインドフルネスの要素が共感性と負の関係にあることが示唆されている。本研究では,マインドフルネス傾向と共感性の関係性を細かく検討するため,媒介要因としてエフォートフル・コントロール,感情調整,アレキシサイミア傾向を想定し,ウェブ調査を用いてデータの収集を行った。共感性とマインドフルネス傾向の関係性を詳細に検証することは,共感性に対するマインドフルネス瞑想の効果メカニズムの理解につながると考えられる。これらのデータは現在,解析中である。
また本年度は,共感性とサイコパシー傾向の関係性に対する関係流動性の影響についての調査研究も行った。共感性が低いとされているサイコパシー傾向高者は,共感が「困難」なのではなく「デフォルトでない」可能性が指摘されている(Gillespie et al., 2014)。この指摘を鑑みるに,サイコパシー傾向高者は共感が重要な環境下では,当傾向低者と同様に他者への共感や援助行動を行う可能性が考えられる。よって本研究では,他者への共感や援助行動に影響を及ぼす社会生態的要因である関係流動性(Oishi et al., 2007; Schung et al., 2010)に着目し,ウェブ調査を用いてデータの収集を行った。本研究は,共感性と援助行動に対する個人的要因と環境的要因の相互作用を明らかにするという点で意義があると考えられる。これらのデータについても現在,解析中である。
また,これまでの研究成果をまとめ,共感及び援助行動に対する遺伝子多型・神経活動・行動の連関に着目したモデルを提案した。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] Relationships between mindfulness and empathy.2016

    • 著者名/発表者名
      Himichi, T., Osanai, H., Goto, T., Fujita, H., Kawamura, Y., & Nomura, M.
    • 学会等名
      The 31st International Congress of Psychology 2016
    • 発表場所
      Pacifico Yokohama
    • 年月日
      2016-07-24 – 2016-07-29
  • [学会発表] Domain specific effects of negative emotions on lateral prefrontal cortex activity during inference of others’ mind.2016

    • 著者名/発表者名
      Himichi, T., Fujita, H., Masuda, M., Kawamura, Y., Hiraoka, D., & Nomura, M.
    • 学会等名
      The 17th Annual Meeting of Society for Personality and Social Psychology
    • 発表場所
      San Diego, California
    • 年月日
      2016-01-28 – 2016-01-30
  • [学会発表] 他者の心的状態の推測に対する不快感情の効果の領域固有性―近赤外分光法を用いた認知神経科学的検討―2015

    • 著者名/発表者名
      日道俊之・藤田弥世・枡田恵・河村悠太・平岡大樹・野村理朗
    • 学会等名
      日本社会心理学会第56回大会
    • 発表場所
      東京女子大学
    • 年月日
      2015-10-31 – 2015-11-01
  • [学会発表] Development of the Interpersonal Reactivity Index in Japanese.2015

    • 著者名/発表者名
      日道俊之・小山内秀和・後藤崇志・藤田弥世・河村悠太・Davis, M. H.・野村理朗
    • 学会等名
      日本心理学会第79回大会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2015-09-22 – 2015-09-24
  • [学会発表] 共感における遺伝的要因の影響メカニズムの検討: イメージング・ジェネティクス的研究から2015

    • 著者名/発表者名
      日道俊之
    • 学会等名
      日本感情心理学会第23回大会
    • 発表場所
      新渡戸文化短期大学
    • 年月日
      2015-06-13 – 2015-06-14

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公開日: 2016-12-27  

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