研究課題
マラリア原虫抗酸化システムの原虫寄生適応における役割を明らかにする目的で、ローデントマラリア原虫Plasmodium bergheiのチオレドキシンペルオキシダーゼ-1(TPx-1)遺伝子欠損株について肝臓型での表現型観察を行った結果、TPx-1の欠損は肝臓型シゾントの小型化、および形成メロゾイト数の減少を引き起こすことが示唆された。原虫細胞内での酸化ストレスの可視化を目的とし、H2O2蛍光プローブタンパクであるHyPerを細胞質に発現する組換えマラリア原虫を作製した。HyPer導入原虫株に細胞内のH2O2の発生を誘導する試薬であるパラコートを添加することにより同原虫細胞内蛍光強度の有意な上昇が観察された。このことからHyPerはマラリア原虫細胞内でのH2O2の動態を可視化することが可能で、同原虫細胞内の酸化状態を解析する上で非常に有用なツールと成りうることが示唆された。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Parasitol Int.
巻: Volume 64, Issue 3 ページ: 290-294
10.1016/j.parint.2014.09.013