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2014 年度 実績報告書

ニホンウナギの回遊遺伝子単離に向けた分子遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13J05845
研究機関東京海洋大学

研究代表者

須藤 竜介  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードニホンウナギ / 変態 / レプトセファルス / 遺伝マーカー / 親子鑑定
研究実績の概要

回遊に密接に関わるレプトセファルスからシラスウナギへの変態に着目し、変態の早さに関連する遺伝マーカーの探索のための解析基盤の構築を行った。具体的には、以下の3つの研究を実施した。
(1) 解析材料となる家系の作出:完全養殖第2世代のウナギの中で変態の早かった家系の姉妹交配により作出された家系を解析家系とした。変態が開始した個体は変態日数を記録し、DNA解析用にエタノール中に保存した。以上から、変態日数解析用個体77個体のサンプリングが完了した。
(2) 遺伝マーカーの探索の基盤構築:解析個体からのDNA抽出はQuick geneを用いて行い、遺伝学的解析はGBS(Genotyping by sequencing)解析を適用した。解析の結果、雄親から19,386,060 reads、雌親から24,068,238 reads、子供からは平均3,586,950 readsのデータを取得した。データはCLCにてクオリティチェックおよび制限高所配列のトリミングを行った後、stacksにてアリルを探索した。その結果、742010個のアリルがコールされた。
(3) 育種研究の基盤ツールである親子鑑定系の確立:雌親魚5個体と雄親魚15個体を自然交配させた集団を解析家系とし、日齢2日の153個体と日齢30日の148個体を解析に供した。ヘテロ接合度と多型情報含有値の高い8つのマイクロサテライトマーカーを選定し、マルチプレックスPCR法により全マーカーを同時に増幅させ、多型解析を実施した。計301個体のうち297個体の親子のペアを判別でき、鑑定率は98.7%と高い精度の親子鑑定法を確立できた。
以上の研究を通じて、変態に関する遺伝的解析基盤の構築するとともに、育種に向けた基礎ツールの確立もできた。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Do Japanese eels recruit into the Japan Sea coast?: a case study in the Hayase River system, Fukui Japan.2014

    • 著者名/発表者名
      Kaifu K, Maeda H, Yokouchi K, Sudo R, Miller MJ, Aoyama J, Yoshida T, Tsukamoto K, Washitani I.
    • 雑誌名

      Environmental Biology of Fishes

      巻: 97 ページ: 921-928

    • DOI

      10.1007/s10641-0130193-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effect of lunar periodicity in the locomotor activity of silver-stage Japanese eel, Anguilla japonica2014

    • 著者名/発表者名
      Sudo R, Yamada Y, Manabe R, Tsukamoto K.
    • 雑誌名

      Journal of Ethology

      巻: 32 ページ: 111-115

    • DOI

      10.1007/s10164-014-0394-4

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] DNAマーカーを用いたニホンウナギの 親子鑑定法2015

    • 著者名/発表者名
      宮尾萌莉, 須藤竜介, 山田祥朗, 坂本崇, 塚本勝巳.
    • 学会等名
      平成26年度日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      東京海洋大学
    • 年月日
      2015-03-27 – 2015-03-31
  • [学会発表] ニホンウナギの人工種苗に関する遺伝育種学的取り組み2014

    • 著者名/発表者名
      須藤竜介, 山田祥朗, 塚本勝巳, 坂本崇.
    • 学会等名
      日本動物遺伝育種学会第 15回大会
    • 発表場所
      独立行政法人理化学研究所
    • 年月日
      2014-10-31 – 2014-11-01

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公開日: 2016-06-01  

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