研究課題
代表者は、中国海南島における急激な経済発展が農村部コミュニティ居住者に与える健康影響を明らかにすることを目的に、海南島内陸部にてこれまで研究を続けて来た。本研究は、海南省疾病予防コントロールセンターおよび福建医科大学公衆衛生学院と東京大学大学院人類生態学教室の共同研究の一部として実施されたものである。当初の予定では中国海南島での濾紙血サンプリング、聞き取り調査、バイオマーカー測定を行う予定であった。しかし安全上の理由から、2度の延期ののち、研究協力機関の判断により現地調査を中止することとなった。そのため新たな調査地として福建省を選定した。福建医科大学の協力のもと、平成27年5月に予備調査、7月から10月にかけて本調査を実施した。福建省南平市農村部の7コミュニティに居住する797人を対象に、「中国農村部における生活環境の変化と健康影響」というタイトルで101問に渡る質問紙調査、及び濾紙血サンプルの収集、その他健康指標(身長・体重・腹囲・臀囲・血圧)の測定を行った。その後、福建医科大学の実験室にて、収集した濾紙血サンプルを用いて、出稼ぎ労働者の家族が家族と離れ離れになった状況で農村部に取り残されていることの心理的影響を評価するため、慢性的な心理ストレスの状態を評価できるバイオマーカー(Epstein Barr virus抗体価)を測定した。これらのデータを用いて博士論文を作成中である。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Chronobiology International.
巻: (未定) ページ: (未定)
10.3109/07420528.2016.1152977
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10.1002/ajhb.22771
http://akiyazawa.strikingly.com