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2013 年度 実績報告書

無線通信マルチホップネットワークにおけるボトムアップ型解析手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13J06261
研究機関千葉大学

研究代表者

眞田 耕輔  千葉大学, 大学院融合科学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワードマルホップネットコーク / IEEE802.11 / スループット解析
研究概要

今年度は, 無線マルチホップネットワークにおけるボトムアップ型解析手法の開発において, 最も基礎部分となるMAC層のモデル化を行い, その成果を国際会議, 国内研究会に発表を行った. 今年度の補助金は, 計算用計算機, ネットワーク実験における実験消耗品, 主に国内/海外発表のための旅費に当てられた.
1. 直線上のネットワークトポロジにおける低負荷におけるスループット解析において, 低負荷に対するスループット解析手法の基礎を確立し, 低負荷時におけるネットワークの評価指標である遅延解析モデルへと発展させることに成功した.
遅延解析モデルをさらに発展させて, 任意の負荷における無線マルチホップネットワークにおける解析モデルを確立した.
2. IEEE802.11eEDCFの解析において, 異なる制御パラメータが共存するフローを持っネットワーク環境における解析手法を確立した. さらに, 隠れ端末の影響が存在するネットワークに対応した解析モデルを確立した.
1および2の成果は無線マルチホップネットワークにおけるボトムアップ型解析手法におけるMAC層のモデル化にあたり, 基幹部分となる.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ボトムアップ型解析手法において基幹部分となるMAC層の解析のモデル化に成功した. また, 異なるフレーム長, 制御パラメータが共存するフローを持つネットワーク環境におけるIEEE 802.11 e EDCFの解析にも成功し, 次年度よりネットワーク層のモデル化に進むことができる. これらの成果から, 申請者の研究計画はおおむね順調に進展していると結論づけられる.

今後の研究の推進方策

今年度得られた, 無線マルチホップホップネットワークにおけるボトムアップ型解析手法の基幹部分となるMAC層のモデルを用いて, 来年度はネットワーク層のモデル化を中心に行う. これまでの研究成果を発展させ, RTS/CTSを含むネットワークのスループット特性を解析する. RTS/CTSの有無によって, 無線マルチホップネットワークにおげるスループット特性の差具を明らかにする. ネットワークトポロジに制限されない解析手法を確立する. そのためには各端末が近隣端末から受ける送信禁止状態などをモデル化する必要がある. このために, グラフ理論を積極的に応用していく.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 学会発表 (7件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Maximum throughput analysis for IEEE 802.11 string topology wireless multi-hop networks usine markov-chain model2014

    • 著者名/発表者名
      Kosuke Sanada
    • 学会等名
      2014 RISP International Workshop on Nonlinear Circuits, Communications, and Signal Processing (NCSP'14)
    • 発表場所
      Honolulu, Hawaii, USA
    • 年月日
      20140228-0303
  • [学会発表] バックオフによる優先制御を考慮した隠れ端末存在環境におけるIEEE 802.11e無線マルチホップネットワークスループット解析2014

    • 著者名/発表者名
      下山田 祐太
    • 学会等名
      電子情報通信学会知的環境とセンサネットワーク研究会
    • 発表場所
      ホテル奥道後(松山市, 愛媛)
    • 年月日
      20140123-24
  • [学会発表] Throughput analysis for string topology multi-hop networks taking into account hidden node collisions and buffer drops2013

    • 著者名/発表者名
      Kosuke Sanada
    • 学会等名
      2nd Korea-Japan Workshop on Complex Communication Sciences (KJCCS2013)
    • 発表場所
      Okinawa, Japan
    • 年月日
      20131017-19
  • [学会発表] Delay analysis for IEEE802.11 multi-hop networks taking into account the concur rent-transmission collisions2013

    • 著者名/発表者名
      Jin Shi
    • 学会等名
      The 2013 International Symposium on Nonlinear Theory and its Applications (NOLTA2013)
    • 発表場所
      Santa Fe, USA
    • 年月日
      20130908-11
  • [学会発表] 隠れ端末問題を考慮した無線マルチホップネットワークにおけるマルコフ遷移図を用いたスループット及び遅延解析2013

    • 著者名/発表者名
      眞田 耕輔
    • 学会等名
      電子情報通信学会複雑コミュニケーションサイエンス(CCS)ワークショップ
    • 発表場所
      北海道石狩郡新篠津村しんしのつ温泉たっぷの湯
    • 年月日
      20130809-10
  • [学会発表] IEEE 802.11e EDCA直線状無線マルチホップネットワークにおける非飽和及び飽和スループット解析2013

    • 著者名/発表者名
      下山田 祐太
    • 学会等名
      電気情報通信学会ネットワークシステム研究会
    • 発表場所
      アクトシティ浜松(静岡)
    • 年月日
      20130717-19
  • [学会発表] Non-saturated and Saturated Throughput Analysis for IEEE 802.11e EDCA Multi-hop Networks2013

    • 著者名/発表者名
      Yuta Shimoyamada
    • 学会等名
      The 16th International Symposium on Wireless Personal Multimedia Communications (WPMC)
    • 発表場所
      Atlantic City, New Jersey, USA
    • 年月日
      20130624-27
  • [備考] 関屋研究室ホームページ

    • URL

      http://www.s-lab.nd.chiba-u.jp/achievements/

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公開日: 2015-06-25  

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