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2013 年度 実績報告書

飛行型アバタロボットを用いた遠隔コミュニケーションシステムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 13J06395
研究機関東京大学

研究代表者

尾形 正泰  慶應義塾大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワードインタフェース / アバタロボット / コミュニケーション / センシング
研究概要

研究課題のアバタとのコミュニケーションのうち、本年度はユーザに着目してインタフェースやセンシング技術について研究を進めた。SenSkinと題した研究では、人間の皮膚をコントローラとして利用する技術と方法を開発した。皮膚が変形したことは、赤外線センサをアームバンドの皮膚接触面に配置することで、皮膚とアームバンドの距離をセンシングして取得する。センサは6個のアレイをアームバンドに組み込み、アームバンドを2つ装着することでアームバンドの間の皮膚表面をタッチコントローラのように振る舞わせることができる。この成果から、ウェアラブルコントローラとしてロボットの操作や遠隔コミュニケーションにおけるジェスチャなどの動作はもちろんのこと、皮膚へのフィードバックが生じるためコントローラとなる皮膚部分を見る必要がなく、他の作業に集中しながら自らの身体感覚で操作が行える。
また、コミュニケーションに特化したものとして、タッチスクリーンの液晶部とタッチセンシング部を入出力機構として利用し、タッチスクリーン接触させる独自のセンシング・アクチュエータデバイスであるFlashTouchという研究を行った。モバイル端末で一般的なタッチスクリーンを通信路として利用できるため、画面にデバイスを接触することでデータ通信を行える仕組みである。
ロボットアバタに関しては、固定型ではあるが可動性の高いディスプレイ搭載型アバタを制作した。同様に、修士過程の学生と共同で空間投影型のコミュニケーションツールを製作した。飛行型はバツテリーの問題や、騒音が問題となる。まずは固定型および投影型での実装と検証を行う。これらはハードウェアの持続性や設置に必要な空間が異なるため、今後はこれらの利点を比較して検証する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初は初年度にハードウェアの製作を集中して行う予定であり、これらは設置型および投影型アバタ装置の製作で達成しているが、飛行型は製作途中である。しかしながら、ユーザの行動を把握するためのセンシングおよびコミュニケーションにおける成果は当初の予定より成果がったため、総合して順調に進展していると考えられる。

今後の研究の推進方策

これまでもインタフェースおよびコミュニケーションに特化した技術の開発に注力しており、こちらの進展も見込まれることから当初の計画より時間を割いて研究を進める予定である。ハードウェアの製作に関しては論文成果になりにくい部分があるが、実装の簡素化などを行ってコミュニケーションの部分に注力できるよう研究リソースの配分に務める。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Pygmy : A Ring-shaped Robotic Device for Storytelling2013

    • 著者名/発表者名
      Masa Ogata
    • 雑誌名

      IJICIC

      巻: 9巻,12号 ページ: 4619-4629

    • 査読あり
  • [学会発表] SenSkin : Adapting Skin As a Soft Interface2013

    • 著者名/発表者名
      Masa Ogata
    • 学会等名
      ACM UIST 2013
    • 発表場所
      St. Andrews, U.K.
    • 年月日
      2013-10-11
  • [学会発表] FlashTouch : Data Communication through Thuchscreens2013

    • 著者名/発表者名
      Masa Ogata
    • 学会等名
      ACM SIGCHI 2013
    • 発表場所
      Paris, France
    • 年月日
      2013-05-01

URL: 

公開日: 2015-07-15  

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