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2014 年度 実績報告書

高等植物における新奇オーキシン代謝酵素の探索および生理的機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13J06665
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

田中 慧太  独立行政法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード植物ホルモン / オーキシン / シロイヌナズナ / インドール-3-酢酸 / 酸化酵素
研究実績の概要

主要な天然オーキシンであるインドール-3-酢酸 (IAA) は,植物体内の酸化酵素により2-オキシインドール-3-酢酸 (OxIAA) へと変換され,オーキシン活性を不可逆的に失う。本研究では,これまで不明であった,双子葉植物において酸化を介したIAA代謝経路に寄与する酵素を探索した。
イネにおいては,IAAからOxIAAへの変換を触媒する2-オキソグルタル酸依存性ジオキシゲナーゼ (2OGD) としてDAOが報告されている。そこで,シロイヌナズナのゲノム中から,同様の反応を触媒すると予想される2OGDをコードする遺伝子AtDAOを選抜し,機能を解析した。
まず,大腸菌に発現させたAtDAOタンパク質の酵素活性を試験した結果,AtDAOが2-オキソグルタル酸および金属イオン依存的にIAAをOxIAAに変換することを確認できた。続いて,植物体内におけるAtDAOの機能を確かめるために,atdao欠損変異株の実生に含まれるIAA代謝物を,LC-MS/MSを用いて定量した。その結果,atdao変異株は野生型株に比べてOxIAA内生量が格段に低いことが分かった。以上の結果は,AtDAOがシロイヌナズナの主要なIAA酸化酵素であることを示唆する。この成果は,双子葉植物においても2OGDがIAA代謝経路に寄与することを示す初めての報告となる。
また,遺伝子発現解析を行ったところ,IAA-アミド合成酵素をコードするGH3遺伝子が早期オーキシン応答性であるのに対して,AtDAO遺伝子に顕著なオーキシン応答性は見られなかった。この結果から,GH3による代謝経路とAtDAOによる代謝経路は,異なる機構によって制御されていると推測される。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] UGT74D1 catalyzes the glucosylation of 2-oxindole-3-acetic acid in Arabidopsis thaliana2014

    • 著者名/発表者名
      K. Tanaka, K. Hayashi, M. Natsume, Y. Kamiya, H. Sakakibara, H. Kasahara
    • 学会等名
      25th International Conference on Arabidopsis Research
    • 発表場所
      Vancouver, Canada
    • 年月日
      2014-07-28 – 2014-08-01

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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