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2013 年度 実績報告書

新規リゾホスファチジルセリン受容体の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 13J07566
研究機関東北大学

研究代表者

石黒 純  東北大学, 大学院薬学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワードリゾホスファチジルセリン / リゾリン脂質 / 活性化リンパ球 / 免疫抑制
研究概要

・特定のリンパ球集団の分離・検出系の確立について
各種リンパ球マーカーで染色を行い、フローサイトメーターを用いて検出することができた。さらに、invitroでエフェクターリンパ球に分化させ、サイトカイン等を指標にその検出ができることも確認した。また、磁気ビーズ標識抗体を用いた各種リンパ球の分離ができることも確認した。また、FACSを導入し、蛍光標識抗体でも各種リンパ球の分離ができることも確認した。単離したリンパ球の純度としてはFACSを用いた方が高いが、回収にかかる時間や回収量としては磁気ビーズ分離の方が優れており、機能アッセイを行う際には磁気ビーズ分離で得た細胞を用いることとした。
・P2YlO KOマウス、 GPR174 KOマウスのリンパ球集団の解析について
それぞれのKOマウスおよび対照群のマウスから胸腺、脾臓、リンパ節を摘出し、リンパ球を調製し、各リンパ球集団の解析を行った。存在比の高いCD4陽性T細胞、CD8陽性T細胞、B細胞に着目して解析を行ったが、受容体のKOによって各リンパ球集団の構成比に有意な差は見出だせなかった。
・リンパ球におけるLysoPSの機能解析について
様々な条件を検討することにより、活性化リンパ球の機能に対するLysoPSの抑制効果が強く観察できる条件を決定した。T細胞受容体を刺激することで、リンパ球は増殖、接着、サイトカイン産生等の応答を示すが、LysoPSがそれらに対して抑制的に作用することを確認した。また、リンパ球の活性化マーカー発現上昇に着目して解析を行い、LysoPS処理によって活性化マーカーの発現が減少することを見出した。さらに、増殖の抑制に関してはLysoPS処理によって細胞死が促進されることも見出しており、現時点ではこれらがLyoPSによるリンパ球機能抑制作用の本質なのではないかと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

通常状態のP2Y10ノックアウトマウス、GPR174マウスの表現型に再現性がなかったため。

今後の研究の推進方策

P2Y10ノックアウトマウス、GPR174ノックアウトマウスで臓器重量や細胞数に差があるという表現型には再現性がなかった。そこで、各種炎症、免疫疾患モデルを誘導して表現型を解析していくことで、これら受容体の機能を明らかにしようと考えている。
また、発現解析から、P2Y10、GPR174は同じ細胞群で発現しており、相補的に働いている可能性が考えられる。現在、これらのダブルノックアウトマウスの作製にも着手している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] リゾホスファチジルセリンは活性化リンパ球の増殖を抑制する2013

    • 著者名/発表者名
      石黒 純
    • 学会等名
      第86回日本生化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • 年月日
      20130911-13

URL: 

公開日: 2015-06-25  

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