• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

脱ユビキチン化酵素USP15によるMysterinの機能制御

研究課題

研究課題/領域番号 13J07825
研究機関京都産業大学

研究代表者

小谷 友理  京都産業大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードユビキチン / AAA+ ATPase / zebrafish / 血管 / 神経 / 筋肉 / mysterin / RNF213
研究実績の概要

もやもや病は、日本人に多い脳血管障害であり、原因不明の難病である。我々は、もやもや感受性因子として、ATPase/ユビキチンリガーゼの新規タンパク質、mysterinの同定・単離に成功した。
Mysterinの機能を知るため、LC/MSで行った結果、脱ユビキチン化酵素USP15の同定に成功した。USP15はmysterinと結合し、mysterinに付加された分解シグナルであるユビキチンを取り除き、安定化する現象を明らかとした。内在性USP15の検出・ノックダウンに成功し、mysterinの脱ユビキチン化活性と安定性に寄与するかどうか、解析を続けている。さらに、USP15とmysterinのin vivo機能を明らかにするため、zebrafishを用いた解析を始めた。
先行研究から、mysterinのノックダウンは、zebrafishにおいて、血管のミスガイダンスを引き起こすことが分かっていたが、さらに詳しく解析したところ、新たに、発生遅延、運動障害を見いだした。組織を免疫染色で確認したところ、筋繊維の形成異常、運動神経のミスガイダンスも見られた。つまり、mysterinは、血管、筋肉、神経の形成、ガイダンスを制御していることが分かった。最近では、mysterinを筋肉特異的に入れ戻す系の樹立に成功し、mysterinをノックダウンしたあと、筋肉でのみmysterinを発現させると、筋肉、神経の異常が回復するが、血管の異常フェノタイプは回復しないという結果を明らかにした。加えて、mysterinとUSP15の発現箇所を調べた結果、mysterinはユビキタスに、USP15は筋肉への強い発現が見られた。以上のことから、USP15とmysterinは脱ユビキチン化活性を通して、筋肉で機能的に相関している可能性を考え、今後もin vivo解析を続けていく。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] ATPase/E3リガーゼ mysterinによるzebrafishの形態形成制御2014

    • 著者名/発表者名
      小谷友理
    • 学会等名
      第23回関西おさかな勉強会
    • 発表場所
      京都大学・京都市
    • 年月日
      2014-12-05 – 2014-12-05
  • [学会発表] Mysterin, a novel hybrid AAA+ ATPase/ubiquitin ligase hybrid protein, is essential for vascular-neural and muscle development in zebrafish2014

    • 著者名/発表者名
      小谷友理
    • 学会等名
      新学術領域「ユビキチン制御」若手シンポジム
    • 発表場所
      国際高等研究所・京都市
    • 年月日
      2014-11-10 – 2014-11-11
  • [学会発表] Moyamoya disease-associated gene mysterin is essential for vascular-neural and muscle development in zebrafish2014

    • 著者名/発表者名
      小谷友理
    • 学会等名
      第20回小型魚類研究会
    • 発表場所
      慶応義塾大学・東京都
    • 年月日
      2014-09-20 – 2014-09-21
  • [学会発表] AAA+ ATPase/ユビキチンリガーゼタンパク質mysterin/RNF213によるzebrafishの発生制御2014

    • 著者名/発表者名
      小谷友理
    • 学会等名
      第66回日本細胞生物学会
    • 発表場所
      奈良県新公会堂・奈良市
    • 年月日
      2014-06-11 – 2014-06-14
  • [学会発表] もやもや病関連タンパク質mysterinによるzebrafishの発生制御2014

    • 著者名/発表者名
      小谷友理
    • 学会等名
      第61回生化学会 近畿支部例会
    • 発表場所
      京都産業大学・京都市
    • 年月日
      2014-05-17 – 2014-05-17

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi