研究課題/領域番号 |
13J08065
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
有木 健人 東京大学, 大学院理学系研究科, 特別研究員(DC2)
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キーワード | 非一様乱流 / 平均Larane型繰り込み理論 / 乱流の一般共変性 |
研究概要 |
1. 論文作成 当該研究員が独自に提案している、"平均Lagrange型繰り込み理論"についての長論文の作成を行った。現在、理論の背景原理となる"乱流の一般共変性"に関する論文および、理論の定式化に関する論文の計二編をそれぞれ作成中であり、近日中に英国国際論文誌である"Journal of Fluid Mechanics"へ投稿する予定である。 また、平均Lagrange型繰り込み理論から新たに得られた、乱流エネルギー生成における"遅延応答効果"に関する論文"非定常乱流における乱流抵抗の履歴効果"を、所内研究誌へ投稿した。 上記内容は、東京大学大学院理学系研究科へ博士論文として提出され、現在は審査中である。 2. 学会発表 壁面乱流におけるReynolds応力の解析に関する研究"Theoretical investigation for the damping effecton the Reynolds stress in the near-wall region"を、乱流力学における国際学会" 14^<th> EuropeanTurbulence Conference"において、ポスターにて発表した。 国内においては、京都大学数理解析研究所・乱流研究集会において、非一様乱流場の新規解析方法に関する研究"平均流と揺動場のスケール共存性と変数分離"を口頭にて発表した。また、TSFDシンポジウムにおいて、乱流が持つ一般共変性に関する研究 ; "乱流の座標変換共変性と平均Lagrange型統計理論"を口頭にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画に沿って、研究成果に関する国内・国際学会での発表を行い、学術論文を纏めた。 一編の論文を国際論文誌へ投稿したが、当初の想定以上に論文の審査に時間がかかり、現在も審査は継続されている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画では、26年度は理論を天文学分野へ応用する予定であったが、より基礎的数理の解明に尽力するよう方針を修正する。
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