研究課題
ショウジョウバエをモデル動物として、睡眠と記憶の遺伝学的解析を進めた。研究計画当初は、RNAiスクリーニングを計画していた、CRISPR/Cas9によるゲノム改変技術を導入し、そちらを中心として遺伝子改変をショウジョウバエにおいて行っている。CRISPR/Cas9を用いた遺伝子改変により、睡眠を制御する新規遺伝子の同定ができた。これまでは外注で作成していた、トランスジェニックラインを、研究室内で胚にDNAをインジェクションすることにより、自前で作成することができるようになっている。これにより、迅速かつ安価にトランスジェニックラインを多数の遺伝子をターゲットとして利用することができるような体制が整っている。さらに、CRISPR/Cas9を応用することにより、ノックイン個体の作成にも成功しており、蛍光タンパク質との融合タンパクを内在性のプロモーターで発現する個体が得られている。これらの技術を発展させることで、今後、睡眠や記憶に関わる遺伝子のさらなる詳細な解析ができるものと期待される。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 6件)
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