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2013 年度 実績報告書

遺伝連鎖群解析法を用いた赤外期マラリア免疫の標的遺伝子の探索と免疫誘導性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 13J09010
研究機関杏林大学

研究代表者

津田 愛美 (井上 愛美)  杏林大学, 医学部, 特別研究員(PD)

キーワードマラリア / ワクチン / 免疫
研究概要

赤外期マラリア原虫感染に対する獲得免疫の標的遺伝子を探索するため、今年度は赤外期マラリア原虫の抗原調製に用いる蚊(Anopheles stephensi)の系を構築した。具体的には蚊を飼育するための独立した部屋を用意し、温度・湿度管理のための空調を設置し、蚊が屋外に出ないための防御策を講じた。また、構築した蚊の系を用いて、野生型のネズミマラリア原虫P. yoelii yoelii感染させたマウスから蚊に原虫を伝播させ、感染蚊の唾液腺より赤外期マラリア原虫を回収することに成功した。
また、赤外期マラリア原虫感染に対する獲得免疫をマウスに賦与するため、抗原として接種する遺伝子組換えマラリア原虫を、Tulane大学のAhmed Aly博士の指導のもと、作出を進めている。来年度以降は遺伝子組換原虫を作出後、作出した遺伝子組換原虫の蚊への伝搬と感染蚊からの抗原回収を行い、マウスへ接種することで赤外期マラリア免疫誘導能の検討を進める予定である。
さらに、赤外期マラリア原虫感染に対する獲得免疫をマウスに賦与する方法として、野生型のマラリア原虫スポロゾイトを接種し、メフロキンという薬剤を同時に投与することで免疫を賦与する系も現在進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通りマラリア原虫の赤外期抗原を調製するための蚊の系は計画通り構築出来た。また当初予定していた遺伝子組換原虫の作出には成功したが、作出した原虫が実験計画に必要なマウス肝臓内で成長が止まる性質を持たないことが明らかになった。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画で計画していた遺伝子組換原虫を作出した結果、実験計画遂行に必要なマウス肝臓内で成長が止まらないことが明らかになった。そこで新たな遺伝子組換原虫の作出を進めると共に、遺伝子組換原虫以外の抗原接種により、赤外期マラリア免疫を賦与する方法を検討する。具体的には野生型の赤外期マラリア原虫のスポロゾイトを接種すると同時にメフロキンという薬剤を投与し、赤外期マラリア免疫の賦与を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The Specificity of Immunity against the Blood Stage and Pre-Erythrocytic Stages of Plasmodium yoelii2013

    • 著者名/発表者名
      津田(井上)愛美
    • 学会等名
      Forum Cheju-16
    • 発表場所
      Seoul National University韓国
    • 年月日
      2013-08-31

URL: 

公開日: 2015-07-15  

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