研究課題
赤外期マラリア原虫感染に対する獲得免疫の標的遺伝子を探索するため、今年度は赤外期マラリア感染に対する防御免疫を賦与するための系を構築した。具体的には野生型ネズミマラリア原虫のP. yoelii yoelii 17X株 感染蚊唾液腺より赤外期マラリア原虫を回収し、アトバコン投与下においてマウスの静脈内に接種した。この赤外期マラリア感染に対する防御免疫を賦与出来る系を用いて、接種した株と異なるP. yoelii yoelii AR株のマラリア原虫を免疫群、非免疫群にそれぞれ感染させ、肝臓内における原虫の増殖を測定した。その結果、17X株で免疫したマウスに17X株を感染させると、非免疫群と比べて有意に肝臓内の原虫増殖が抑制された。また、17X株で免疫下マウスに異なるAR株を感染させると、非免疫群と比べて肝臓内の原虫増殖が有意に抑制された。この結果から、17X株で赤外期マラリア感染に対する免疫を賦与すると、17X株とAR株の両方の株の肝臓内増殖を抑制することが明らかになった。今後は17X株で免疫したマウスにAR株を感染させ、肝臓内増殖の後に起こる赤内期マラリア感染の増殖の有無を検討し、免疫の成立を評価する。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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PloS Pathogens
巻: 11 ページ: 1004628
10.1371/journal.ppat.1004628.
FEBS Letters
巻: 13 ページ: 2147, 2153
10.1016/j.febslet.2014.04.035.