現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題の研究目的は,ピアノ演奏を可能にする鍵盤位置知覚のしくみを解明することである。当初提示した,具体的に明らかにしようとする以下の内容 1.ピアノ演奏者がすでに持っている鍵盤の空間的記憶表象の特性(空間と手の左右差,参照とした点からの距離と精度の関係,訓練による精度の向上,鍵盤の記憶表象の精度がきまる空間的基準) 2.打鍵位置決定における外部から知覚する情報の利用の度合い(触覚,視覚,聴覚) のうち,1.についての調査をを完了し,国内外での発表とそれにともなうディスカッションの機会を得た。日本音楽知覚認知学会の春季研究発表会では,研究選奨を受賞した。また,2.についても実験および解析を進め,情報フィードバックの役割について解明する手がかりをつかむことができた。
|