研究課題
大迫研究では、247名より家庭血圧データを収集し、1名の非同意者を確認した。この246名のうち125名から血液・動脈硬化・頭部MRIデータを収集した。これまでの頭部MRI画像を用いて、対象者732名の無症候性脳血管障害(ラクナ梗塞、白質病変)の評価も完了させた。死亡情報を収集することで1年間の追跡期間の延長を行った。併せて解析を進め、医療環境下および非医療環境下で測定された各種血圧によって対象者を分類することで、脳卒中発症リスクが高い対象者をより詳細に抽出できる可能性を見出した。性別、年齢(65歳以上/未満)、および降圧治療の有無によって層別解析したが、有意な交互作用は認められなかった。HOMED-BP研究およびJ-HOME研究では、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬の降圧度が種類によって異なる、いわゆるドラッグエフェクトの影響が示された。性別や年齢が影響する可能性も引き続き見出している。東北大学病院データベースについては、2009年および2014年を受診の高血圧患者延べ9156名を対象に、降圧薬の処方動向を捉え、論文作成を行った。2014年の降圧薬の処方割合は、1位がカルシウム拮抗薬、2位がアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬であり、いずれも約60%の処方割合であった。一方、2009年と比較して、2014年でアルドステロン拮抗薬、およびαβ遮断薬の処方割合が増加、ACE阻害薬およびα遮断薬の処方割合が減少していたが、β遮断薬を含むその他の降圧薬の処方割合に有意な変化は認められなかった。これらの情報はテーラーメイド医療に関する解析方針を検討するうえで基礎のデータになると考えられる。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 謝辞記載あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件)
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