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2013 年度 実績報告書

病原性細菌の宿主翻訳系を標的とした感染戦略の分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13J09842
研究機関東京大学

研究代表者

木村 聡  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 特別研究員(PD)

キーワードサルモネラ菌
研究概要

病原性細菌の宿主翻訳を標的とした感染戦略の分子メカニズムの解明を目指して研究を行っている。
本研究では実験系として、マウスにおいて全身感染を引き起こす病原性細菌サルモネラチフィムリウムによる in vitro の細胞感染実験を行うことを計画している。サルモネラ菌はマクロファージ内に寄生し、そこから全身へと感染を広げることが知られている。そこでまず、そのサルモネラチフィムリウムのマウスマクロファージ様細胞への感染実験系の確立を行った。共同研究先の研究室において感染実験系の手法を教わると同時に細胞や菌株を譲渡していただき、感染実験を行えるように環境を整えた。
さらにサルモネラ菌における遺伝学的解析を行うに当たり、遺伝子欠損株の作成、およびプラスミドの構築など、サルモネラ菌株における遺伝子操作方法も同時に教わり、それに必要な材料も譲渡していただいた。これらの手法を用いて、現在、解析対象である遺伝子欠損株の構築、およびその組み換えタンパク質の発現系を構築している。
また本研究では感染時におけるmiRNAの動態の変化についても検証を行う予定である。現在、サルモネラ菌を細胞に感染させた条件下において、miRNAが定量できる程度のRNAが回収できるような条件検討を行っている。miRNAの定量が安定的に行えるようになった際にはmiRNAの動態変化をさまざまな条件下において行っていく予定である。
以上の結果はこれからの研究を行う上で基盤となる系の構築であり、現時点では順調に準備が進んでいると考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究の準備段階であるが、新しい系を確立し、着実に研究を進めている。

今後の研究の推進方策

本年度に構築した系を用いて実際に細胞に細菌が感染する際における解析を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 新規βバレル型RNAメチル化酵素TsaAはN^6-メチルスレオニルカルバモイルアデノシンのN^6メチル化を担う2013

    • 著者名/発表者名
      木村 聡
    • 学会等名
      第15回日本RNA学会年会
    • 発表場所
      愛媛県民文化会館(松山市)
    • 年月日
      2013-07-24

URL: 

公開日: 2015-07-15  

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