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2014 年度 実績報告書

ウズラの精巣機能制御におけるAMHの役割とその分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13J10520
研究機関東京大学

研究代表者

大嶽 茂雄  東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード性分化因子 / AMH / TGFβ superfamily / Smad / 鳥類 / ウズラ / 生殖腺 / 精巣
研究実績の概要

昨年度までの研究により、成体の精巣において、AMHの発現制御系が機能していること、短日条件の精巣ではAMHとその受容体が顕著に発現していることが明らかとなった。そこで、今年度の研究では、受容体の下流のシグナル伝達系に着目した研究を行った。
AMHはTGFβ superfamilyに属する因子であり、Smadという細胞内情報伝達因子をシグナル伝達に用いている。そこで、実際にシグナル伝達が起こりうるのかを調べるため、Smadの発現解析を行った。その結果、5種類のSmadのうち、AMHが活性化するSmad1, Smad5の発現量が短日条件の精巣で顕著に増加していた。 また、AMH以外のTGFβ superfamily の因子の発現解析も行ったところ、AMHとSmadを共有するTGFβ familyのリガンド・受容体の発現量が短日条件の精巣で増加していた。
次にSmadが活性化(リン酸化)されているのかを調べるため、リン酸化Smadを認識する抗体を用いてWestern Blottingを行った。その結果、短日条件の精巣ではリン酸化Smad1/5が増加していた。
AMHとその受容体の発現に加えて、Smad1/5の発現および活性型が短日条件の精巣で増加しており、AMHは短日条件の精巣において機能していることが強く示唆された。また、AMHと同じSmadを活性化するTGFβ familyのリガンド・受容体の発現も同様の結果であったことから、AMHはTGFβとSmadを介して協調的にはたらいている可能性も考えられる。
前年度の研究と合わせることで、①成体の精巣において、性分化因子の中でAMHの発現制御系が機能していること、②AMHはTGFβ superfamilyの一員として成体の精巣で機能していることが強く示唆された。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Expression analysis of TGF-β superfamily members in the adult testis of the Japanese quail2014

    • 著者名/発表者名
      大嶽茂雄、朴民根
    • 学会等名
      第39回日本比較内分泌学会大会 (ISAREN2014合同大会)
    • 発表場所
      岡崎コンファレンスセンター
    • 年月日
      2014-11-07 – 2014-11-09

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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