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2014 年度 実績報告書

膜タンパク質TIM-4の新規結合分子の発見と炎症細胞機能亢進機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13J10815
研究機関順天堂大学

研究代表者

蒲池 史卓  順天堂大学, 医学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードTIM-4 / マスト細胞 / アレルギー
研究実績の概要

T-cell immunoglobulin and mucin domain 4(TIM-4)は、樹状細胞やマクロファージなどの細胞膜上に発現する分子であり、phosphatidylserineやTIM-1と結合することで、死細胞の除去やT細胞の機能調節に関与すると考えられている。一方申請者は、TIM-4がマスト細胞の機能発現にも関わることを明らかにした。マスト細胞は、体内に侵入した抗原と速やかに反応してケミカルメディエーターを遊離し、また、種々のサイトカインを合成・分泌することにより、アレルギー性炎症反応に深く寄与していると考えられている。申請者は、TIM-4がleukocyte mono-immunoglobulin-like receptor 5に結合することによりマスト細胞のサイトカイン産生を増加させることを明らかにした。一方、ケミカルメディエーターの放出はTIM-4により誘導されなかった。したがって、TIM-4は即時的なアレルギー反応よりも慢性的なアレルギー性炎症に関与していると考えられる。
また、申請者は膜型に加えて可溶型のTIM-4も存在すること、膜型のTIM-4がある種のプロテアーゼにより切断されることで可溶型として遊離すること、可溶型TIM-4もマスト細胞のサイトカイン産生を増加させる機能を持つことを明らかにした。さらに、正常マウスに比べて、アレルギー性肺炎症を起こしたマウスでは血清および肺胞洗浄液中の可溶型TIM-4レベルが増加すること、本モデルマウスの症状は抗TIM-4抗体投与により抑制されることがわかった。したがって、アレルギー疾患においては、体内の可溶型TIM-4レベルが増加しており、その機能を阻害することで症状を抑えられると考えられる。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] OX40 ligand regulates splenic CD8- dendritic cell-induced Th2 responses in vivo.2014

    • 著者名/発表者名
      Kamachi F, Harada N, Usui Y, Sakanishi T, Ishii N, Okumura K, Miyake S, Akiba H
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun

      巻: 444 ページ: 235-240

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2014.01.060

    • 査読あり
  • [学会発表] Anti-TIM-4 mAb ameliorates allergic lung inflammation2014

    • 著者名/発表者名
      F. Kamachi, N. Harada, J. Ito, K. Takahashi, K. Okumura, S. Miyake, H. Akiba
    • 学会等名
      Cell Symposia The Multifaced Roles of Type 2 Immunity
    • 発表場所
      Bruges, Belgium
    • 年月日
      2014-12-11
  • [備考]

    • URL

      http://www.juntendo.ac.jp/graduate/laboratory/labo/meneki/home.html

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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