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2014 年度 実績報告書

酸化ストレスによるIL-11の発現制御と生体恒常性維持における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13J10995
研究機関東邦大学

研究代表者

仁科 隆史  東邦大学, 医学部, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード酸化ストレス / IL-11 / レポーターマウス / 親電子 / ROS
研究実績の概要

酸化ストレスの亢進は、疾患の増悪を促進する有害な因子となる。一方で、申請者は酸化ストレスにより産生誘導されるIL-11が組織修復を促進因子であることを見出していた。本研究では、酸化ストレスにより誘導されるIL-11の発現制御と生体の恒常性維持における役割を明らかにすることを目的とし、2年度目は特に、(1) 親電子分子によって誘導されるIL-11の生体での役割 (2) 病態モデルマウスを用いたIL-11レポーターマウスの有用性の検討を研究課題とした。

(1)親電子物質は、活性酸素種と同様のタンパク質修飾を介して様々な生体応答を誘導することが知られている。そして、親電子物質の一つである1,2-naphthoquinone (1,2-NQ)刺激によりIL-11の有意な産生亢進が見られることを申請者は見出していた。そして今年度、IL-11受容体欠損マウスを用いて解析を進めた結果、IL-11は1,2-NQ投与により生じる毒性に対して抵抗性を示す分子であることが分かった。また、この際に野生型マウスでは腸上皮で細胞増殖などの亢進が見られるが、この現象はIL-11受容体欠損マウスでは減弱していることを見出した。現在、IL-11の下流でこれらの機構に関わる分子経路の同定を試みている。

(2) 初年度に、申請者はIL-11-GFPレポーターマウスの作製を行った。そこで、このマウスの有用性を検討するために、酸化ストレスの亢進が見られる肝障害モデルを作製し、検討を行った。その結果、肝臓においてIL-11遺伝子およびEGFP遺伝子の発現亢進が見られた。しかし、この系では細胞質の損失を伴う細胞死が短時間で起こってしまうため、細胞質に現れるEGFPタンパク質を指標とした解析が難しいことが分かった。そこで、今後はより長期的な経過観察が可能な酸化ストレスが病態に関与する疾患モデルを用いて解析を行うこととした。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] インターロイキン(IL)-11を介した生体の恒常性維持機構の解析2015

    • 著者名/発表者名
      仁科 隆史、出口 裕、大塚 正人、中村 衣里、小島 裕子、多田 昇弘、中野 裕康
    • 学会等名
      第15回日本蛋白質科学会年会
    • 発表場所
      あわぎんホール(徳島県徳島市)
    • 年月日
      2015-06-24
    • 招待講演
  • [学会発表] IL-11を介した腸管の恒常性維持機構の解明2014

    • 著者名/発表者名
      仁科 隆史、大塚 正人、中村 衣里、多田 昇弘、中野 裕康
    • 学会等名
      第87回 日本生化学会大会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都府京都市)
    • 年月日
      2014-10-17
  • [備考] 東邦大学医学部医学科生化学講座 ホームページ

    • URL

      http://tohobiochemi.jp/index.html

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公開日: 2016-06-01  

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