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2013 年度 実績報告書

中近世移行期権力の法と経済

研究課題

研究課題/領域番号 13J11066
研究機関京都大学

研究代表者

谷 徹也  京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワード豊臣政権 / 豊臣秀吉 / 「五大老」「五奉行」
研究概要

本研究の目的は、中近世移行期力が村落や都市に及ぼした影響を、政治史・法制史・経済史の視点から総合的に把握し、当該期の社会変動の総体を明らかにすることである。
本年度は、16世紀中頃~17世紀中頃の史料(特に古文書および古記録)を収集しながら、近世社会形成に大きな役割を果たしたとされる豊臣政権の政治構造を主な検討対象とした。豊臣政権については、これまでも様々な研究蓄積がなされてきたが、各分野における成果が必ずしも有機的には結びつけられておらず、それらを含みこみながら、全体像の考察を行うことが求められている。
このような課題を解決するためには、まず政権の内部構造を解明する必要があり、本研究ではとりわけ政策の決定過程を重視している。その理由は、政権が社会との折衝を行う中で、様々な政治決定や政策の取捨選択を行っており、その過程を考察することで当該社会の特質を明らかにしうると考えられるからである。そしてその成果の一部を、「秀吉死後の豊臣政権」(『日本史研究』617号)として発表した。
この論文では、絶大な権力を有していた秀吉の没後、政権がどのように運営されたのかを明らかにするために、政権構成員の政務実態を検討した。その結果、秀吉の役割を分掌した「五大老」と「五奉行」の合議が異質なものであることを明らかにし、秀吉死後から関ヶ原合戦に至る政治史における従来の理解を改める事実を指摘した。
また、前後の時期の政務実態についても検討を重ねているが、その総括と公表は今後行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、史料の収集などの基礎作業を重点的に行い、目標としていたのと同程度の成果を得た。今後、この成果をもとに更なる研究成果を公表する必要がある。

今後の研究の推進方策

今後も史料収集(主に非活字史料)を行うとともに、その内容をデータ化して整理し、分類を行っていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 秀吉死後の豊臣政権2014

    • 著者名/発表者名
      谷徹也
    • 雑誌名

      日本史研究

      巻: 617 ページ: 1-30

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-07-15  

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