今後の研究の推進方策 |
これまでの研究に引き続き、資料の捜索を行う予定である。今後も清末における伝記もしくは外国史の翻訳に用いられた資料・底本などの特定する作業を継続する。そのために、アメリカのワシントン大学や中国の北京大学、清華大学、台湾の台湾大学等へ出張して、捜索を行う予定である。 具体的にはこれまでに引き続き、次のような手順で行う予定としている。①原著名、著者等が記載の文献(例えば『大英国志(1856)』→T Chamber’s Information for the people,『希臘志略(1886)』、『羅馬志略(1886)』等→The Series of History and Literature Primers, History of Greece, History of Rome等)はそれを入手し、版本等も特定をする。②原著名、著者等が記載していない場合は宣教師の日記等の史料、先行論文等から捜索する。③翻訳題名から推測し、図書検索システムを用いて捜索した。例えば19世紀に普及したアメリカ史を中国語文献と照合して、捜索を行う。④新聞記事の場合は、歴史事件の日時から記事を収集し、文献と照合する。
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