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2015 年度 実績報告書

不安・抑うつ症状の共通要因としての反復思考とその緩和要因の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13J40120
研究機関広島大学

研究代表者

杉浦 知子  広島大学, 総合科学研究科, 特別研究員(RPD)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード反復思考 / 距離をおくスキル / 心理的症状 / 媒介
研究実績の概要

本研究では,否定的な思考から距離をおくスキル(破局的思考の緩和)がなぜ多数の心理的症状を低下させるのかについて,共通の要因として反復思考(否定的な思考が持続すること)に注目した検討を行ってきた。具体的には,反復思考が破局的思考の緩和と多様な症状との関連を媒介するという可能性を3つの課題を通じて検討することを目的とした。 課題1.反復思考の尺度を作成(翻訳)し,種々の症状との関連を検討する。 課題2.破局的思考の緩和の反復思考への効果を検討する。 課題3.破局的思考の緩和が反復思考を媒介して症状低減効果を持つというモデルを検討する。
平成27年度には,反復思考が破局的思考の緩和と各種の心理的症状との関連を媒介することを検討した。その結果,以下の知見がえられた。1.横断データでは,破局的思考の緩和と心理的症状の関連を,反復思考が媒介することを見いだした。2.初年度から実施してきた縦断調査の結果,1年目の距離をおくスキルが2年目の反復思考を低下させ,2年目の反復思考が3年目の抑うつを低下させる,という媒介効果が示された。3.応用的な研究として,反復思考の発生する要因を検討した。その結果,他者に相談したり具体的な行動を伴わずに考えることで,問題解決の努力が挫折しやすいことを見いだした。また,個々の場面で強い感情が喚起される人は,感情を避けようとする傾向が弱い場合,かえって反復思考が弱くなることを見いだした。
これらの成果として,Behaviour Reserach and Therapyという国際誌に1論文が掲載された。Problem-Solving: Strategies, Challenges and Outcomes(Nova Science)という図書に1論文が収録予定である(英文)。また,国際誌で審査中の論文が3本ある。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Emotional intensity reduces later generalized anxiety disorder symptoms when fear of anxiety and negative problem-solving appraisal are low2015

    • 著者名/発表者名
      Sugiura, Y., & Sugiura, T.
    • 雑誌名

      Behaviour Research and Therapy

      巻: 71 ページ: 27-33

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.brat.2015.05.015

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [図書] Problem-solving: Strategies, challenges and outcomes2016

    • 著者名/発表者名
      Sugiura, Y., & Sugiura, T.
    • 総ページ数
      13
    • 出版者
      Nova Science Publishers

URL: 

公開日: 2016-12-27  

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