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2015 年度 実績報告書

自閉症と小児知的障害の病態メカニズムの包括的解析

研究課題

研究課題/領域番号 13J40147
研究機関愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所

研究代表者

浜田 奈々子  愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 神経制御学部, 特別研究員(RPD)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード神経細胞移動障害
研究実績の概要

名古屋市立大学で知的障害が認められる女児において、Gαi2遺伝子のde novoのnonsynonymous変異が見出されたため、この分子が大脳皮質発生に果たす役割の解析を行なった。in utero electropolationにより、Gαi2をノックダウンし、導入後、3(E17), 5(P0), 12(P7)日目に仔の脳を取り出し、神経細胞の局在を観察した。E17ではノックダウンにより神経細胞移動の遅れが見られた。しかしP0,P7では目的の位置に移動を完了していたことから、Gαi2の機能抑制は大脳皮質神経細胞の移動遅延を引き起こすことが明らかになった。この遅れが、神経幹細胞の細胞周期の遅れによるものかをEdU投与、Ki67染色にて確認したところ、Gαi2のノックダウンは幹細胞の細胞周期には影響しなかった。そこで移動遅延の原因解明のために共焦点顕微鏡によるライブイメージングを行った。in utero electropolationにより、Gαi2をノックダウンし、48時間後、胎児の脳をスライスカルチャーしながら神経細胞の移動を観察した。その結果、移動中の細胞が正常な二極性形態を維持出来ず、先導突起が枝分かれした、多極性様形態をとることが観察され、その結果、細胞の移動速度が低下し、移動遅延が引き起こされることが明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Role of the cytoplasmic isoform of RBFOX1/A2BP1 in establishing the architecture of the developing cerebral cortex.2015

    • 著者名/発表者名
      1.Hamada N, Ito H, Iwamoto I, Morishita R, Tabata H, Nagata K
    • 雑誌名

      Mol. Autism.

      巻: 6 ページ: 00-00

    • DOI

      10.1186

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 発達障害の背景としての大脳皮質構築異常2015

    • 著者名/発表者名
      浜田奈々子、稲熊裕、永田浩一
    • 雑誌名

      生化学

      巻: 87 ページ: 205-208

    • DOI

      10.14952

    • 査読あり
  • [学会発表] Rbfox1, an autism causal gene, plays an essential role in cortical development2015

    • 著者名/発表者名
      浜田奈々子、伊東秀記、田畑秀典、永田浩一
    • 学会等名
      International Society for Neurochemistry
    • 発表場所
      Cairns, Australia
    • 年月日
      2015-08-23 – 2015-08-27
    • 国際学会
  • [備考] 発達障害研究所神経制御学部

    • URL

      http://www.inst-hsc.jp/d-molecular/index.html

URL: 

公開日: 2016-12-27  

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