研究課題/領域番号 |
14001003
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
吉野 一 明治学院大学, 大学院法務職研究科, 教授 (50062162)
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研究分担者 |
河村 寛治 明治学院大学, 大学院法務職研究科, 教授 (90308073)
加賀山 茂 明治学院大学, 大学院法務職研究科, 教授 (20169379)
太田 勝造 東京大学, 大学院法学政治学研究科, 教授 (40152136)
新田 克己 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (60293073)
櫻井 成一朗 明治学院大学, 大学院法務職研究科, 教授 (20202088)
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キーワード | 法創造 / 法創造教育 / 法創造教育支援システム / 法学教育支援システム / ソクラティックメソッド / ディスカッションメソッド / 論争支援システム / 反証推論 |
研究概要 |
平成17年度は、1.法創造基礎の理論的解明、2.実務と教育における法創造の実際の解明、3.法創造教育方法の開発及び、4.法創造教育支援システムの開発という四つの分担研究課題を更に精査し、研究を実施し、ほぼ当初計画どおり研究を遂行できた。 1.法創造基礎の理論的解明 法創造の基礎理論を法創造教育支援システムに具体的に反映させ、反証推論、立法事実論に関わるアンケート調査、及び法と経済学からのルール評価を継続し、共通事例で融合させ精査した。 2.実務と教育における法創造の実際の解明 実際の授業(模擬裁判を含む)の論理分析を行い、法創造教育方法のためのメタ知識を抽出・整理した。ソクラティックメソッドによる授業実践を継続すると共に、データ蓄積とその分析により質問のストラテジー解明を深め、更に、新規且つ良い体系を創造させるために、既にある体系では解決できないような問題の与え方について精査した。問答集作成を通じて問答を制御するためのメタ知識の解明を深めた。更にディスカッションメソッドと解釈ルールの評価との関連についても引き続き調査した。 3.法創造教育方法の開発 開発した教育方法を授業で実験的に試行し、継続して精査した。法情報処理、法文書作成、民法、国際取引法などの授業用教材作成と授業での利用を通じて、各メソッドを有機的に用いる方法を更に展開した。そして、教育心理学の立場から教育方法・教育効果の評価を重ねた。 4.法創造教育支援システムの開発 「法律エキスパートシステムver7.0」を開発した。ソクラティックメソッド支援システムについては、授業での利用を通じて更に改良した。仮説の生成検証のための知識ベースシステムを実装した。法律知識ベースを拡充し、知識ベースを利用した法創造教育を更に深めた。問答集を論争事例に適用し,論争のナビゲーションをするルールの抽出の研究を深めた。
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