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2002 年度 実績報告書

グローバルコンピューティングのための新たなネットワークサービス提供機構とその性能

研究課題

研究課題/領域番号 14019074
研究機関九州工業大学

研究代表者

尾家 祐二  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (50167293)

研究分担者 川原 憲治  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (40273859)
滝根 哲哉  京都大学, 情報学研究科, 助教授 (00216821)
堀江 知義  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (40229224)
小出 洋  九州工業大学, 工学研究科, 講師 (90333517)
藤原 暁宏  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (10295008)
キーワード計算資源分散 / ネットワークQoS / トラヒックエンジニアリング / GRID / プロセス割り当て / タスクスケジューリング / 並列アルゴリズム / 連成有限要素解析
研究概要

ネットワークに接続された計算機を含む様々な機器,データ,ソフトウエアなどを共有化することは,ネットワークが本来備えている機能である.その点において,グローバルコンピューティングで必要な分散された大量の計算機の計算能力資源およびデータや機能の共有化は,ネットワークが提供すべき重要なアプリケーションである.しかし,現在のインターネットを用いて超分散コンピューティングを行う場合,常に期待通りの効果が得られるとは限らない.従来のクラスタコンピューティングと異なり,グローバルコンピューティングにおいて良好な性能を得るためには,以下の状態変化を考慮してプロセスの処理依頼を行う必要がある.
(1)ネットワーク遅延時間
(2)分散した異機種計算機群の資源(CPU,メモリ等)利用状態
そこで本研究組織では、(1)については,QoS提供機構の解析と,効果的なプロセス転送経路制御のシミュレーション実験により、最適化する手法を検討した.また,ネットワーク中の全コンピュータに対する完全通信かつ通信オーバヘッドを仮定した場合のプロセス転送スケジューリングを提案した.
一方,(2)については,CPUの利用状態を考慮したプロセス割り当て手法の検討と,その理論的な評価を行った.また,分散記憶管理からの情報を考慮したプロセス割り当てスケジューリング手法を提案し,JAVA言語によるプログラムを対象とした実装を行い性能評価した.さらに,グローバルコンピューティングの利用の観点から,複数の物理場を扱う連成現象を解析する大規模有限要素解析のプロセス並列化を試み,まずクラスタ環境における処理時間の評価を行った.その結果,処理時間がプロセス処理を依頼するコンピュータのメモリ使用状況に大きく依存することが示された.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] S.Nakazawa, H.Tamura, K.Kawahara, Y.Oie: "Performance Analysis for QoS Provisioning in MPLS Networks"Proc. 10th International Conference on Telecommunication Systems, Modeling and Analysis. 331-342 (2002)

  • [文献書誌] T.Ikenaga, T.Nakashima, K.Iida, Y.Oie: "Effective Management for Aggregated Flows in Server-based QoS Routing"Proc. IEEE ICCS2002. 757-761 (2002)

  • [文献書誌] H.Kochkar, T.Ikenaga, Y.Oie: "QoS Routing Algorithm based on Multi-Classes Traffic Load"IEICE Trans. Information and Systems. Vol.E85-D(8). 1219-1225 (2002)

  • [文献書誌] T.Nakashima, A.Fujiwara: "Parallel algorithms for patience sorting and longest increasing subsequence"Proc. of International Conference in Networks, Parallel and Distributed Processing and Applications. 7-12 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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