研究課題/領域番号 |
14021001
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
志田 壽利 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (00144395)
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研究分担者 |
博多 義之 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助手 (30344500)
山田 雅巳 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助手 (10322851)
安田 二朗 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (10282518)
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キーワード | HTLV-1 / HIV / Rex / Rev / CRM1 / ラット |
研究概要 |
HIVとHTLV-1の高感受性小動物感染モデルを開発することは有用である。ラットでHIV感染はCD4とCCR5を発現させてやれば一定の増殖がある。又、HTLV-1においては不完全ではあるが感染モデルとして既に使用されている。しかし、ラット細胞でのHIV/HTLV-1の増殖は非常に効率が悪い。我々は、ラットrCRM1が効率のよいコファクターとならないためにウイルスのmRNA輸送因子Rev/Rexが働けないことを明らかにした。また、ヒトのhCRM1をラット細胞に導入するとRev/Rexの活性が回復することを示した。そこで、本研究目的は、ヒトhCRM1遺伝子を導入することによりHIV/HTLV-1感染トランスジェニックラットモデルの確立を試みることである。 今年度は先ず細胞レベルでヒトCRM1導入の効果を調べた。レトロベクターを用いてヒトCRM1を発現するラット細胞を作成し、特に、(1)内在するラットCRM1の優勢阻害効果の有無。(2)ヒトCRM1導入による細胞増殖への影響について検討した。その結果、(1)ヒト細胞に準じる量のHIV/HTLV-1のウイルス様粒子が生産されるようになることを見いだした。このことは、ラットCRM1の優勢阻害効果は無視しうる事を示している。また、(2)増殖への影響がある細胞と無い細胞があることが分かった。このことはヒトCRM1導入と同時にラットCRM1の発現を抑制することがトランスジェニックラットの作成に必要であることを示唆している。
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