研究課題
主に日本の代表的なニュートリノ実験のひとつであるつくば-神岡長基線ニュートリノ振動実験(K2K実験)に携わっている研究者を中心に、ニュートリノ物理学を直接実験室の現場からの視点で広く紹介し理科教育の教材とすることを目的とし、以下の活動を行った。1)つくばのK2K実験室の見学者に対して見学内容の充実2002年9月に行われた高エネルギー加速器研究機構の一般公開では750名程度の来訪者がK2K実験を見学した。またこれに加え、年間約100件、数百人の一般の見学者がK2K実験を訪た。これらの来訪者に対しては実験グループのメンバーがローテーションを組んで一組あたり平均30分の説明を行ってきた。これらの見学者への対応のため2002年度は2000部のパンフレット、12枚のパネルを製作し情報公開に用いてきた。見学者のうち人数にしてほぼ半分が高校生であり、高校によっては見学が授業のカリキュラムに加えられていて毎年見学に訪れるところも数校ある。2002年度には現在までに8校の高校が見学に訪れた。高校の生徒たちからは物理学の最先端に触れることができて良かった等の感想をもらっている。2)ニュートリノについて解説したホームページを立ち上げK2K実験の見学案内の時も含めて、「ニュートリノって何ですか?」という質問がよく発せられる。この質問に対し、出来るだけ易しく、しかしレベルは下げないで答えようというホームページを立ち上げた。
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